- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861763038
感想・レビュー・書評
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フォークエでお馴染みの作者による青春小説です。買ってよかった、読んでよかった。ひと夏の少女の友情と恋。気持ちのすれ違いと、そして読了後に残る暖かな爽快感。31歳の今、どういう本が好きなのかと聞かれて「こういう本です」と答えるのは少し照れ臭いのですが、実は大好きなのです。
それにしても深沢美潮、文体はフォークエを思わせる感じなのに、この熟練の凄みはなんなの。すごい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「フォーチュン・クエスト」でお馴染みの作家による青春物語。
引っ込み思案の主人公が自分を出すことができるようになる真っ直ぐなストーリー展開。恋愛要素や幼馴染とのすれ違いも。
少し時代を感じる部分もあるものの、普遍的なテーマを扱っています。 -
中学生の頃に読んだ小説で、そのあとも何度か読んでいる。
引っ込み思案な主人公が夏期限定のスクールに通い、友人や居場所を見つけていく話。 -
まぁまぁおもしろかった。題材がインターナショナルスクールだったことや、若い外国人?ハーフ?の異性との出会いとか、いじめとか、集団への入りきれない感とか、そういうのを扱っていて、個人的に興味の持てるものだった。
しかし、実際はこんなに簡単にいろいろと問題は解決しないというのが、現実なんじゃないだろうかって、そんなことをどうしても考えてしまった。
例えば、自己主張が出来ない子は、そんな簡単に自己主張ができるようにはならないし、自分をいじめている人に簡単に立ち向かえるようにもならない。
もちろん、絶対にあっさり行くことはないとは言わないけれど、やっぱり、変化っていうのはたいていの場合、徐々に徐々に、あるいは、徐々にではなかったとしても、段階を踏みながら起きていくのが、大体の場合ではないかと思う。それを、さっぱりと解決してしまったとしたら、やっぱりそれは、そんなに大した問題じゃなかったのか、、とか、いろいろな成長の過程を飛ばして描写をしているとしたら、そんなの現実的じゃないじゃないか、とか、そんなことを考えてしまうんだ。
あと、いじめの問題も、なかなかこう、あっさりちょっと話して解決しましたって、どっちもそこまで悪いわけじゃなかったでしたって、そんな風に、簡単に行かないと思うし、
ごめんって、すぐに謝れるようなら、そんなに悪い嫌がらせとかは簡単にしないと思うし。
そういう意味で、、もっともっと、リアリティーがあるような感じに仕上がっていたら、なんていうか、ちょっと、自分の好みであるような重松清さんみたいな、そんな感じもあれば、もっともっと自分の好みの小説になっただろうに、少しばかり残念だなと思った。 -
ずーっと仲良かった子に高校生になったら
陰口言われて一方的に嫌われて
学校にも行きたくないな~ってなっちゃった女子高生が
サマースクールで友だちができたり
イケメンハーフの男の子に恋したり
結局幼馴染の子とも仲直りする話
リアルでおもしろいー
陰口言うようになった理由がまたありそうでうまい
「わたしばっかりしゃべってる」とか
「わたしばっかりあそぼーって言ってる」とか
そんなかんじ~
おもしろかった!! -
【あらすじ】
引っこみ思案でなかなか言いたいことを言えない千里は、入ったばかりの高校も休みがち。
そんな彼女も、母親にすすめられ通うことになったサマースクールで、爽やかなハーフの少年・ジャスティンと出会い、じょじょに心を開く。
だが、不登校の原因ともなった幼なじみの瑞穂が気になって……。
ファンタジー小説の第一人者が、揺れ動く少女の心を瑞々しくもリリカルに描いた、ひと夏の青春物語。 -
■書名
書名:サマースクールデイズ
著者:深沢 美潮
■概要
引っこみ思案でなかなか言いたいことを言えない千里は、入ったば
かりの高校も休みがち。そんな彼女も、母親にすすめられ通うこと
になったサマースクールで、爽やかなハーフの少年・ジャスティン
と出会い、じょじょに心を開く。だが、不登校の原因ともなった幼
なじみの瑞穂が気になって……。
ファンタジー小説の第一人者が、揺れ動く少女の心を瑞々しくもリ
リカルに描いた、ひと夏の青春物語。
(From amazon)
■感想
ザ、青春という感じです。
作者が同じなので当たり前ですが、語り口調がフォーチュンクエス
トに似ています。
勿論、主人公の性格は違うのですが、言葉の語尾や文章が似ています。
内容は、ひと夏のサマースクールでの、高校生の女子の成長物語です。
実際、こんなに爽やかか?と思う部分はありますが、この年頃の心
の変化を分かりやすく描写されていると思います。
現代では、ネット社会が発達していますので、主人公のような状況
に陥った場合には、違う行動をとるような気もしますが、人昔前の
青春という感じです。
サクっと読めるので、お暇があればどうぞ。 -
些細なことで崩れる友情関係ならいっそ一人でいたほうがまし。女子学生によくある情景にいつの間にか昔の自分を重ね合わせていた。
親友が主人公をいじめていた理由が消化不良な感じがした。 -
「フォーチュン・クエスト」などでおなじみの深沢美潮先生の
ある意味「児童書」とも言える小説です。
主人公の女の子のいじいじぶりは、イライラしつつも自分にも
身につまされるところが多く、結構イタタタだったりも。
客観的に見ると、声をかけるのに勇気がいるのに、つれない態度は
気が付いたら出来てしまってる…よくよく考えるとどっちが難しいか
なのに、自分の意思に反してしまうこの矛盾…
自分もこんな子だった気がするな。
こんな子が、気さくな子に「どうしてあんなに話せるの?」と思うのと同じに
相手にとっては「ありがとう」すら満足に言ってくれないことはじれったい。
まずは「言わなきゃいけない言葉」から勇気を持ちたいものです。
中盤までのいじいじ心理はとても丁寧に描かれていたのですが、
後半氷解していくさまがちょっと駆け足というか雑かな。
中々1回話しあっただけでは解決できない部分だってあるので、
その氷解していく部分こそじっくり読みたかったのですが… -
「あるある!」って感じの話で、「わかる!」って感じの主人公。さらにヒーローがヒーローっぽくてかっこいい!!するする読めちゃうので、かる~く読んでみるといいと思う。
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[2009/11/17]
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フォーチュンシリーズでおなじみの深沢さんの著書です。
これいいですよ。内気なオンナノコがサマースクールを通じて少しづつ成長していく様がじんときます。
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友達関係の拗れは、現実ではそう簡単に修正できない。
だからこそ、諦めてしまう主人公の気持ちもよく理解できる。
でも、やっぱりもがく事って大切だと思った。 -
ちょっとしたきっかけで、いままで仲良かった友だちと疎遠になることはありませんか?
そんなのときの悲しさ、寂しさってつらいですね。
それを思い出してしまう本でした。
そして、その友だちに連絡を取ってみようと思わせる本でした。 -
高校一年生の女の子の、一夏を描いた青春小説。深沢美潮さんて、『フォーチュン・クエスト』とかファンタジーを書いているイメージがあったのでちょっとビックリした。おとなしい千里は、高校生活になじめず入った高校も休んでばかり。母親に言われて、サマースクールに参加して、ハーフのジャスティンと出会う。けれど、そのサマースクールには千里が不登校になった原因の瑞穂も参加していて・・・。サマースクールが開催されている2週間の出来事と、繊細で傷つきやすい少女の気持ちが丁寧に描かれている。読後感もとても爽やかだ。ただ、いじめられたことのある自分としては、綺麗に終わりすぎているように感じてしまった。
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自分の思ったことが口に出せない高校生の少女が、母親に無理やりサマースクールに行かされて。いろんなタイプの人がいて、彼らと関わっていくうちに、少女自身も変わっていくという青春ストーリー。
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人見知りする主人公が、高校生になって友達から疎遠されるようになる。次第に不登校となった彼女は、母のすすめで夏休みの間だけアメリカンスクールのサマースクールに参加する事に。初日、場所がわからず困っている彼女は、ハーフの少年・ジャスティンと出会う。
主人公は自らが思い描く理想と現実を、彼女なりの目をもって見つめ直していく・・・そんなひと夏の青春物語。 -
よんでいてヤキモキするような主人公ですが、覚えのある感情ばかり。
最後、どうなるものかと思っていましたがハッピーエンドでとてもよかったです。
ジャスティンとのお話をもっと読みたかった。