一之輔、高座に粗忽の釘を打つ (落語ファン倶楽部新書5)

  • 白夜書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861919138

作品紹介・あらすじ

二ツ目時代から頭角を現し、逸材と言われた春風亭一之輔が、2012年3月、21人抜きの大抜擢で真打昇進を果たした。近年稀に見る大盛況となった披露興行の詳細なドキュメント、50日間でかけたすべてのネタ24席の解説を収録。小学校での落語との出逢い〜日大芸術学部の落語研究会を経て01年、恩師一朝に入門。師の薫陶を受け、入門から11年で真打に昇進!鮮やかな飛翔を遂げた一之輔がこれまでの軌跡、そしてこれからへの思いを、初めての書籍に綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 真打ちに昇進した時の本なので、買ってから3年近く読まずにいたのだが、読んでみたら面白かった。早く読めばよかった。

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  • 真打昇進披露興行に際した記録が読める。師匠への感謝や古典落語への深い思いが温かい人柄と共に伝わってくる。どんどん落語を聞きたくなること請け合いの一冊。

  •  一之輔さん抜擢真打に合わせて超特急で作ったような感じ。一之輔さんは文句なくおもしろいが、本の作りとしていろいろな記事を寄せ集めましたみたいな部分が隠し切れないのは企画編集としてどーなの、と思う。
     一之輔さんは悪くない。編集がよろしくない。

  • 落語はほとんど聴いたことがなく、日本橋COREDOで聴いた春風亭一之輔さんの上手さに感動。それもそのはず、21人抜きで真内に昇進した新進気鋭の噺家だそう。そんなことも知らないほどの落語音痴の私。一之輔さん本人が語る昇進までの道のりを楽しく読みました。
    披露興行は50日も続くのに、師匠の一朝さんは欠かさず出演。弟子への愛情、そして一之輔さんの師匠への敬愛の念が伝わってきてほほえましかった。
    興行で披露した各演目について、誰に稽古をつけてもらったか、どのように自分流にアレンジしているのか、当日の出来・不出来・客の反応なども綴られています。
    その中のひとつ『代脈』から。。。
    「触診をする前に脈をとります。随分痩せちゃいましたね、食が細い?いけませんよ、何でも食べなきゃ、どうでもいいけど、お嬢さん毛深いですね。」
    「それは猫です」
    「痛−!ダメですよ、猫なんか抱いて寝ちゃ。次はお口の中を観ますから、あーんして下さいね。もっと、もっと、もっと。鼻の頭は舐められますか?舐められない?だって猫は舐めてますよ?一生懸命やんなきゃだめですよ。あぁ、無理しなくていいです。薬のほうで調合しておきますから」
    この部分、一之輔さんが好きなパートらしいのですが、感度のよくないお客さん(like me)だと笑わないらしい。
    笑わない場合は、本当は言いたくないけど、
    「じき舐められるようになるでしょう」とか、助け船はだすようです。

  • 若手落語家の一之輔は、真打になったばかりとは思えない芸達者で噺も上手い。
    そんな彼がどんなことを考えているのかなと思い、手に取ってみました。
    噺家さんの日常はなかなか伺い知る事ができないんですが、
    上下関係厳しそうな世界ですね。
    今は空前の噺家ブームで、弟子入り希望者もかなり多いと聞きますが、
    若い人が長年修行をするというのは皆あまり口にはしないけど
    大変な事でしょうね。
    そんなに奥深いエッセイではないですが、裏話は面白いです。

  • 真打昇進披露目の様子と、落語家になるまでの半生記。さらりと軽く読了。一朝師匠への敬意が全体から感じられて、意外にも(!)じんわり暖かい読後感。
    日大落研時代の回想で、故・古今亭右朝師匠が不意に出てきてびっくり。なるほど、落研の顧問をされてたんですね。

  • 一ノ輔の修行・苦労話を少し期待したが、ほとんどそこは無かったみたい。
    落語もの=厳しい前座修行を全く覆す流れ。
    でも、それでも実力・人気があることが結果だからね。
    一ノ輔も大槻ケンヂのオールナイトニッポン、聞いていたことに親しみ湧いたね。

    来月の末広亭、観に行きます。

  • そんなに詳しくはないのですが、こないだ拝見致しました。
    お師匠さんに惚れたッ!
    一之輔さん、ラジオやられてるんですね。聴こうっと。
    って、東京聴かれへんやんけ!しょぼん。

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著者プロフィール

噺家。日本大学芸術学部卒業後、2001年5月に春風亭一朝に入門。前座名は「朝左久」。2004年11月、二ツ目に昇進し「一之輔」と改名。秀逸な芸で人気が高まり、2012年3月、異例の21人抜きで真打昇進。得意ネタは「初天神」「鈴ヶ森」「青菜」など。若手No.1噺家の呼び声高い。現在FMラジオ『SUNDAY FLICKERS』でパーソナリティを務めている。

「2015年 『春風亭一之輔 落語のたくり帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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