ブラバン

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 480
感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862380272

感想・レビュー・書評

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  • 一行目
    バスクラリネットは死んだ
    につられて買いました(笑)

  •  他片等(たひらひとし)は25年前、ひょんなことで、高校の吹奏楽部に入部し、弦バスを弾くことになる。高校時代のブラバンでの話と、現在のメンバーとの話が交互に絡み合いながら、広島を舞台に物語が展開します。

     青春だけではない大人の小説。四十代になった主人公たちの置かれた現実も対比されています。
     ラプソディー・イン・ブルー(ガーシュウィン)や木星(ホルスト)など吹奏楽でもお馴染みの名曲も交えながら、過去とバンドを再結成しようとする現在の物語が描かれています。

  • 新聞広告でおもしろそ~と思って図書館で予約。
    受け取ってびっくり、分厚っっ!
    最初のページに登場人物も事細かに書いてるし
    長くて飽きちゃうかも。。と思いつつ読む。
    ブラバン部員の青春話だと思ってたら、卒業後に再結成する話だった。
    現役の人よりOBOGになった世代が楽しめると思う。
    語り手のベーシスト君がなかなかニクイ奴。

  • 一言で言うなら、郷愁、です。昔のままではいられないし、いてもくれない。だからこそ昔は理想郷にも成り得る。良い思い出や嫌な思い出が散在するけれど、それでも懐かしさは今を慰め、叱咤する。読み終わった後、暖かい余韻がなんとも言えません。迷っている人は是非!読んでください!

  • 今読んでるよ。
    なつかしい気持ちに駆られる一冊です。

    弦バスって孤独なんだよね・・・。

  • 私よりも一世代上の時代の青春時代かなあ。青春群像劇。途中挫折。

  • なんで新潮文庫なんだろうね?

    暇潰しに読むには登場人物が多すぎるので、
    休暇のときとかにゆっくり読むのがおすすめ。
    高校の吹奏楽部メンバーが25年ぶりに再結成しようという話なんだが、
    主人公含めだいたいみんなが人生に成功してないところが新鮮。
    高校生のときと四十路の現在が自在にスイッチされ、
    輝いていた時間と酸いを知った現実の対比が鮮やかで残酷。
    「青春デンデケデケデケ」のダーク版とでも言おうか。

  • ブラバンやってればよかった!!!と後悔する私には
    なんともうらやましい光景です。
    高校の吹奏楽部メンバーが40を過ぎてから再結成を目指す話。
    でも実際楽器は高いし大人になっても続けてる人は少ないし
    そもそもみんな連絡取れないしでごちゃごちゃしてます。
    人数も多いので読む方もごちゃごちゃです。
    ちょっと消化不良ですがブラバン経験者は是非。

  • 先ほど漸く読み終えました。
    語り手である主人公が高校時代に所属していた吹奏楽部のことを思い出す一方で、25年後の部員が出てくるお話。
    現在と過去を行き来しているので些か読み難さはあったものの、面白かったです。
    登場人物が多いのは吹奏楽だからなのだと思います。
    でもちょっとほろ苦い感じがしなくもない。
    安野先生と来生俊也の関係って、何だったの?
    やっぱり不倫でしょうか・・・?

  • 青春ど真ん中の小説かと思いきや、違いました。
    井筒はんが帯に書いてはった言葉は真実でした。
    なんやしらんけど、染みる。

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著者プロフィール

1964年広島市生まれ。青山学院大学卒業。“津原やすみ”名義での活動を経て、97年“津原泰水”名義で『妖都』を発表。著書に『蘆屋家の崩壊』『ブラバン』『バレエ・メカニック』『11』(Twitter文学賞)他多数。

「2023年 『五色の舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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