琉球独立論

著者 :
  • バジリコ
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862382115

感想・レビュー・書評

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  • 最初から最後まで感情論のみで著者が自分の意見を(論証もないまま)押しつけるだけの本。琉球が八重山とか宮古を併合した史実は記載されるが、それは正当で、日本に併合されたのは理不尽だという「琉球」=「善」があくまで前提。大体、現状の沖縄県の財政状態で、独立が可能だと本当に信じているのか?米軍基地問題で沖縄に集中している事実は大問題だと言うのは納得できるが、日本と琉球の関係性から、いきなり独立に走ってしまう極端さは暴論に近い。アイデンティティだなんだと言う前に、現実の経済をどうすれば自立できるようになるのかが先では?独立するのは結構だが、その前に失業率対策や国からの補助金依存体質をどう改善するのか?感情論で政治を語るとこんなに危険な方向になるという典型的な一冊とも言える。

  • 琉球の歴史がよく理解出来たが、独立手順は昔の社会党の『非武装中立』みたいです。

著者プロフィール

龍谷大学経済学部教授。専門は、島嶼経済論。
主な著作
『歩く・知る・対話する琉球学――歴史・社会・文化を体験しよう』(編著、明石書店、2021年)、『帝国の島――琉球・尖閣に対する植民地主義と闘う』(明石書店、2020年)、『談論風発琉球独立を考ええる――歴史・教育・法・アイデンティティー』(前川喜平氏と共編著、明石書店、2020年)、『琉球 奪われた骨――遺骨に刻まれた植民地主義』(岩波書店、2018年)、『琉球独立宣言――実現可能な五つの方法』(講談社文庫、2015年)、『琉球独立への道――植民地主義に抗う琉球ナショナリズム』(法律文化社、2012年)

「2022年 『学知の帝国主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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