薔薇色の人生 (ビーボーイノベルズ) (B-BOY NOVELS)

著者 :
  • リブレ
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本棚登録 : 917
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862634221

感想・レビュー・書評

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  • (読後じゃないので思い出しながら)(多分読んだの今年の1~3月位??)
    ★5コじゃ足りない。全然足りない。
    木原さんはまだBL本入ってそんなに経たない私でも、全部読みたい、集めたいイキオイなんですが、初めの方に傑作的作品を読んじゃったんじゃないか??と思ってしまうほど。 感動。大好きです。
    場面場面に目頭が熱くなる場面、心臓が痛くなるような辛い場面、でも最終的には。
    はぁ、、、良かった。

    過去の話の百田はとんでもないろくでなしで。
    本当にどうしようもない。 そしてその顛末。
    自業自得といえばそうだけど、やっぱりその一言では片付けられない。。。辛かった。
    もう、マジばかやろうだとも思った。百田…なんて事してんだよと。

    幼馴染の連治
    聞かされた両親の死
    兄貴
    この辺の場面は本当に辛かった。胸がぎゅっと痛かった。

    その後ももう、本に噛り付いて読んでました。

    そして百田はロンちゃんに出会って・・・ここからも色々あったけれど、
    1番は百田の更正が本当に嬉しかった。良かった。

    本当に、変われてよかったと、ロンちゃんに会えて良かったね。と言いたい。読後も百田の人生、関わった人の事を思うと切なくて。(思い出すだけでなんか泣きそうになるんですが)

    モモとろんちゃんについては、出会ってからの(くっついてから特に)2人はホント可愛いなぁって、大好きになりました。
    モモ、ロンちゃん、2人。これからずっと幸せであってほしい。

  • BLに読み応えを求めるな!ってのは分かってはいるけどやっぱり分厚くてラブ以外にも何かズシンとくるものがBLにだって欲しい!!という方にオススメ。

    BLにしては破格の分厚さ、設定の重さ、それがイタくならない文章力。初木原作品でしたが読み応えありました。

  • 『木原でこの設定で、ヤマシタトモコって最強だから!』と知人に渡されたものの、正直木原さんの作品を読んだことがなかったのでそこらへんの感性はよく分からんかった。でも、BLという括りなのに妙に物騒なストーリーで、落ちぶれた人間の劣情がこれでもかと並べ立てられているのが意外で、悔しいことに一気読みしてしまった。

    話を聞くところ、この木原さんというのはダメ男を書くのが上手いらしいのだが、個人的にモモのことはダメ男だとは思わなかった。恋人のためにひたむきだなんて、とても人間らしいと思うよ。それはとても素敵なことだよ。 別に人を殺したわけでもないし、いいんじゃないの?これはこれで。(と言ったらお前は絶対ダメ男に引っかかるよと一笑された。心覚えがない、わけでもない。)

  • ロンちゃんモモちゃんの永久保存版がここにある
    木原さん独特のお話ではなく、超ラブラブの後味ばっちりのお話なので安心!

  • 泣いた。
    初木原さん。すごい物語を書いてくれる方ですねぇ。
    モモの卑屈さは多分ずっと、完全に払拭はできないんだろうな。それでも、ロンちゃんの傍にいることは絶対諦めないでほしい。

  • 薄暗いはずなのに、読後感が爽やか。どん底の人生のはずなのに、薔薇色の人生。読みやすい中にも独特の木原ワールドがちりばめられている。主役の二人が愛おしくなる作品でした。

  • ◆あらすじ
    刑務所を出所した百田は、服役中に両親が亡くなったことを知り、唯一の肉親である兄に絶縁される。
    住むところもなく、金もなく、前科三犯というクズな自分を消してしまおうと、自殺を図る百田を止めたのは、若い警官だった。
    『口先だけで人の人生を背負うな』と百田は、警官を無理矢理犯してしまうが、それでもその警官は百田を受け止めてくれた。。。◆

    不器用でブサイクだけど根は優しいモモと、マジメで誠実で弱そうなんだけど芯の強いロンちゃん。
    読んでるとこの二人がとっても愛おしくなってくる不思議♪

    『今』頑張っている自分を否定することはない…モモにそう言えるロンちゃんサイコーです!

  • ★30個つけたいくらい大好きです。
    なんせ、攻めのキャラはモモちゃんといって、前科三犯の薬中だった男なのに、お相手は警察官でロンちゃんという美形の男。
    しかもモモちゃん。
    前科三犯の上に不細工で(笑)
    だけど、やさしいモモちゃん。
    これだけでも拝見する価値はあるのですが、途中涙も出るような場面もありました。
    相手を思う心、慕う心、大切に思う心が行き過ぎてトラブルへと発展するのですが、それもこれも愛があるからこそなんです。
    無理かもしれませんが、こういったお話は是非シリーズにしてほしいものです。

  • やっと他の著作を読んでみた伝説の作家・木原音瀬。
    ……そう評されるだけあるわこの人。
    BLの癖に話の舞台が重い! オーバードーズで自殺しようとするBLの主人公とか聞いたことねぇ!
    でもめっちゃ切なかった。キャラ的なカップリングとしてはありがちなんだけどな。生真面目で人付き合いの下手なタイプと、きさくで誰にでも好かれるタイプ。個人的に甚吾さんに是非とも幸せになっていただきたくてうっかり夢を書いてしまいそうだ。
    ヤマシタトモコさんの絵と凄い合ってました。というかヤマシタさんもこういう心理描写に定評のある漫画家さんだから、余計マッチしてました。

    …キャラの絵を見て「ああこの無精ひげのほうが受けなんだな」って思ったのは内緒。

  • モモちゃんがかわいい。こんなにロンちゃんを一生懸命好きでいてくれるモモちゃんを応援したくなる。人を好きになるっていいなあと思わせてくれるお話でした。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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