天狼は宝珠に酔う (ビーボーイノベルズ) (B-BOY NOVELS)
- リブレ (2008年10月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862634726
感想・レビュー・書評
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私としては、漢の皇帝劉叡と、その術中にはまった傀儡、墨容の関係が気になりました。
短い間に洗脳され、彼のために国を売る墨容。彼はどういった状態で劉叡に心奪われたのか。
そちらの方がラブロマンスっぽいので、この作品はスピンオフなのかと疑ってしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
凄く好きな物語。一途な空気のような受がいい。
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力で支配するきょう奴の王旋牙の元へ人質として贈られた楼蘭の王子景ろう。
野性味溢れる王とどこまでも従順な景ろうの対極が面白い。
亜麻色の髪に淡い琥珀色と青い瞳を持つ弱弱しい王子に狩猟民族の血が騒ぐのか無体をする旋牙。
その容姿とは反対に頑ななところもある美しい景ろうが旋牙の愛情に次第に心を開いてゆく。
戦で負傷した旋牙の傍につくことを許されなかった景ろうが寒さにもかかわらず窓を開けさせ一晩中彼の好む音楽を奏でる様子がいじらしかった。それは爪が割れ血が滲んでも止まなかったのです♪
そして二人の民族衣装、素晴らしいです。
こういう衣装も朝南先生が描かれると雰囲気があって素敵です。 -
悪くない。悪くないんだけど、設定というか雰囲気が「月と茉莉花」に似てて!メチャクチャそっちが好きなんでちょっとバッタモノみたいにしか感じられなかったというか・・・。
だって儚さも健気さもあっちの方が上だし、そのクセ奏楽が得意でってトコまでキャラかぶってるんだもんなー。
どちらも虜囚のような扱いの王子(公子)がとっても美人(男)で、相手国の王(王子)がのめりこむ系の話ですが。
まぁソコソコ健気受でいいんですが。それにしても漢の王様結構あっさり引き下がりすぎじゃないか???連れ去って、それを旋牙が取り戻す!くらいの展開を期待したんだが・・・。 -
◆初出一覧◆
天狼は宝珠に酔う /小説b-Boy('08年4月号)掲載
宝珠は天狼に寄り添う /書き下ろし -
イラストが朝南かつみさんだったので入手しました~。