- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862760180
作品紹介・あらすじ
その小さなアクションが、世界を変える!元ITベンチャー経営者が、東京の下町で始めた「病児保育サービス」が全国に拡大。「自分たちの街を変える」それが「世の中を変える」ことにつながった。汗と涙と笑いにあふれた、感動の社会変革リアル・ストーリー。
感想・レビュー・書評
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社会起業家としてのエネルギッシュさが本を通じて伝わってくる
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いやー、パワフル
あっという間に読み終えた -
素晴らしい!こうやって社会問題を解決していく目からウロコな行動と、発想!
個人的に 昨今の世情をみて 子供を生むのを諦めたので こういう方が次々現れてそれが活かせる所が増えてほしい! -
プロローグ
第1章 学生でITベンチャー社長になっちゃった
第2章 「社会を変える仕事」との出会い
第3章 いざ、「社会起業家」!
第4章 大いなる挫折
第5章 世の中のどこにもないサービスを始める
第6章 「地域を変える」が「社会を変える」
エピローグ ■付録
・社会起業家、ソーシャルベンチャーに興味を持った方への次なるステップ
・ソーシャルベンチャーと社会起業家リスト
・参考文献リスト
病児保育というニッチで経営を -
フローレンスの設立当時の奮闘ぶりが伝わってきた。どのような仕事でも巡り巡って社会をよくしていると信じたいが、作り手と使い手が分断されている今の社会ではそのことを実感するのは難しい。自分の子供、家族の住む地域社会をよりよくすることを直接仕事にできるのは素敵だと思った。
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コネも人脈もない若者が起業する過程がよく分かり面白い。無知な青年を騙そうと近寄る大人たちや、ノウハウを丸パクリする厚生労働省など、人間不信になりかねない問題が多発してもめげずに進む駒崎氏。全体的に軽い文章で書かれているが、かなりのタフさを持ち合わせているはず。
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2021.3
昔読んだが、政策起業家研究のためもう一度。
・社会事業で現実を作り、政策化を後押しする。
・問題を生み出す構造に着手する。
・自らの手で公共を創り出す。その時代の分岐点にいる。 -
「社会を変える」を仕事にする。その心意気がいいね。 -
【理念が信頼を生み出す】
「子どもが熱を出して保育園に行けず、会社を休んで看病したら、クビになった」ベビーシッターである母がさりげなく呟いたこの一言で訪問型病児保育事業がスタートする。あなたは日本の社会問題をいくつ頭に浮かべることができるだろうか。世の中には知らないだけで多くの社会問題がある。それをボランティアとして解決、支援するには限界があると私は思う。その問題解決を一つの企業として取り組むことができれば問題解決ができる、つまり本のタイトルにもある日本社会を変えるということにつながる。著者の駒崎弘樹はNPO法人認定フローレンスという会社の代表理事を務めている方である。どのような事業かというと、日本で問題となっている仕事と子育ての両立をサポートするということを行なっている。
私がこの本を読んで考えたことは育児をしている女性の仕事への関心である。働きたいけど子どもの育児のため仕事がしたいのにできない、できたとしても週2日で4時間だけ。こんなに好条件で雇用してくれる企業なんてほとんどない。つまりスキルを持っている人材が働くことができない。企業側がこのような中核人材を獲得するには様々な工夫が必要になってきて手間がかかってしまう。しかしフローレンスのような企業が出てくると自然と働く女性が増えて日本の経済が発達するようになる。ある意味だと、駒崎さんは日本全体を変えているのかもしれない。
私も1ヶ月アメリカでボランティアをしたがホームレスの多さに言葉が出なかった。サンフランシスコという栄えた都市には貧富の差が多いように感じた。観光客を見つけては金をくれと近寄ってくる。例えばだが、すごく不気味ではあったが職を手に入れることができない方々を街の清掃チームのようなものを作り、毎日ボランティアを行えば、いつかは認められて援助してもらえるかもしれない。様々な問題に目を背けるのが日本人だと私は感じている。173ページに「理念が信頼を生み出す」という言葉がある。駒崎さんは育児問題を理念において様々な活動を行いそれが徐々に認められ信頼を作り、今やなくてはならない存在となっている。問題と対面し、目を背けることなく面と向かって向き合えばそこに理念が生まれ、走り出すことができる。そこに信頼が生まれ意味のある存在になる。この本は駒崎さんのような新たな改革を起こしたい熱のある学生に読んでいただきたい。