もぐ∞(もぐのむげんだいじょう)

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  • 産業編集センター
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863111660

感想・レビュー・書評

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  • ここ最近本が読めないだけでなく、読めたとしてもあまり面白いと思えなくなっていて、随分な不調に悩んでいたのだけれど、この本は本当に面白かった。
    この一年くらい最果さんの本は色々読んできて、詩はわかったりわからなかったりという感じだったけれど、エッセイの方が筆者の独特なものの見方とか感じ方がわかりやすく伝わってくる。
    「食」エッセイというのはジャンルとして古いというか、いろんな人が今まで書いてきているジャンルだけれど、最果さんは「私、食には一家言あるんです」みたいな説教臭さが全然なくて、あくまでポップに食べることについて語っている。とにかくポップ。error403さんの絵もかわいい。
    「友達の家のお母さんが作ったみたい」なコメダ珈琲の「小倉ノワール」はぜひ食べてみたいと思った。
    図書館で借りた本だけど、これは手元に置いておきたい…。

  • パフェは天才。
    その考え方が素敵で手に取った一冊。

    食べ物への考えはもちろん、それを通して感じる日常の些細な喜びや切なさなどの著者の考えも書き綴られています。なんだか友達とのお喋りのような気軽さと、哲学書のような深い思考を行ったり来たりするような、そんな不思議な感覚でした。

    自分の普段感じていることを文字で素敵に表現できる才能って素晴らしい。

  • 「パフェはたべものの天才」このフレーズのインパクトに惹かれて読んでみた。
    ちくわ天、小籠包、コメダ珈琲の小倉ノワール。その他様々な食べ物についての思いが綴られた一冊。「グラタンへの愚鈍な好意」など各話のタイトルとそこに添えられたイラストがどんな内容なのかワクワクを掻き立ててくれる。
    本文の字は各話ごとに赤、緑が交互に採用されていて華やか! 食べることが大好きな作者の、大好きなものへのトキメキが伝わってきて楽しくなる一冊。

  • 食べものについてこんなに真剣に考えたことがなかった、たぶん最果タヒさんの書く文章がとんでもなく好きなんだと思う、読んでてずっとたのしかった
    半分わかるけど半分はわからない感じ、理解できるできないの話じゃなくてなんかもっと違う次元の話で半分わかるけど半分はわからないからそれが面白いと感じてるんだと思う

  • 日々、私、味にうるさくなっている、感覚を研ぎ澄ませているといえば聞こえはいいし、実は本当にそうなのかもしれない。食いしん坊と言われても、だから、もう、めげないよ。

著者プロフィール

最果タヒ(Tahi Saihate)
詩人。一九八六年生まれ。二〇〇六年、現代詩手帖賞受賞。二〇〇八年、第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。二〇一五年、詩集『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。その他の主な詩集に『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(二〇一七年、石井裕也監督により映画化)『恋人たちはせーので光る』『夜景座生まれ』など。作詞提供もおこなう。清川あさみとの共著『千年後の百人一首』では一〇〇首の現代語訳をし、翌年、案内エッセイ『百人一首という感情』刊行。エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』『もぐ∞【←無限大記号、寝かす】』『「好き」の因数分解』、小説に『星か獣になる季節』『少女ABCDEFGHIJKLMN』『十代に共感する奴はみんな嘘つき』、絵本に『ここは』(絵・及川賢治)、対談集に『ことばの恐竜』。

「2021年 『神様の友達の友達の友達はぼく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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