ペットシッターちいさなあしあと

著者 :
  • 産業編集センター
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863111974

作品紹介・あらすじ

ペットの死の瞬間を正確に予知し、
最期を看取る不思議なペットシッター
「ちいさなあしあと」。

「ペットシッターちいさなあしあと」は岩手県盛岡市にある、ペットの看取りを行う会社だ。
社長の陽太(25歳)は、においで生き物の死期が分かる。
社員には、動物の言葉が分かる薫(26歳)と、動物に深い愛情を抱く柚子川(31歳)がいる。

ある秋の日、海外から帰国した父親と久しぶりに対面した陽太は、
彼から漂うそのにおいに気づいた……。

「死」を通じて明らかになる、それぞれの人生。
粗末にしてかまわない「生」などひとつもないことが静かに語られる。
切なくも温かい命の物語。

感想・レビュー・書評

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  • ❇︎
    小学生の時にあった交通事故がきっかけで
    匂いで命の終わりが分かるようになった陽太は、
    ペットの看取りを仕事にしていた。

    そして、一緒に働く薫はペットの最期の声を
    聞き取って家族に届ける。

    命の別れと出会いを温かく照らす物語。





  • 【収録作品】第一章 貴婦人の秘密/第二章 起点/第三章 可愛いあたし/第四章 そういうこと
     動物の死期がわかる陽太は、動物の言葉がわかる薫と人のいい柚子川という社員と共に、ペットの看取りの会社を経営。というと「いい話」になりそうで、それは間違いではないのだが、陽太も薫も過度な思い入れももたなければ、善意の押し売りもしない。むしろ淡々としていて、好感がもてる。

  • ドライに見えた彼にもいろいろ過去があったわけで
    重たいかなぁと思いながら読了
    ハッピーな話じゃないけど好感が持てる物語だと思う

  • うん・うん
    良かったよ
    続きも読みたい

  • 動物の死期を正しく判定できる社長と、動物の考えていることを理解できる社員がいる会社のお話。うおー。むぎたん……!おとうさん、ただしくわかっているおとうさんだったなあ。好きです。

  • 死期がわかるより動物の言葉が理解出来る方が良いな。
    今まで育ててきたペットたちは幸せだったのかな。ヒドイ事をしたこともあるからな。

  • 依頼の多くはペットの看取りをしている「ペットシッターちいさなあしあと」。社長の陽太は15年前の夏に事故にあってからにおいで死期がわかるようになった。その事故で陽太に助けられた小島薫は動物の言葉を理解するようにー◆献本でいただいたのに感想上げるのが遅くなって申し訳ない。5年前に認知症発症した夫・清二に懐く飼い猫の看取り依頼した老妻・珠緒の本心…私にゃ真似できない。陽太の能力は確かに辛いな-…お母さん、浮かれすぎ。お父さん自由人のくせに思慮深すぎ。元カノ絢さんのピッグ、キュートで男前(´;ω;`)

    「あのねおじさん、他人のいいことはどうか知らないけど、自分のいいことぐらいはつかみ取れるんだよ。そんなの当たり前でしょ」っていいな。

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著者プロフィール

青森県出身。地元で勤務しながら創作活動を続ける。2014年『ジャパン・ディグニティ』で第1回暮らしの小説大賞受賞。2023年「バカ塗りの娘」として映画化。主な作品に『おひさまジャム果風堂』『お手がみください』『みさと町立図書館分館』『みとりし』『ペットシッターちいさなあしあと』『羊毛フェルトの比重』(すべて産業編集センター)、『藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房』(中央公論新社)など。

「2023年 『[新版]ジャパン・ディグニティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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