ツタンカーメン100年 ナショジオが伝えてきた少年王の素顔 (日経BPムック)

制作 : ナショナル ジオグラフィック 
  • 日経ナショナル ジオグラフィック
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863135581

作品紹介・あらすじ

 今から100年前の1922年11月、英国の考古学者ハワード・カーターは長年探し続けてきた古代エジプト王ツタンカーメンの墓を発見した。ほぼ無傷で多くの財宝が残る王墓の発見は世界中に知られ、古代エジプトへの関心を高めることとなった。

 ナショジオは発見から半年後の1923年5月号に、「ツタンカーメン王墓にて」と題する特集記事を掲載。発見からほどない現場の臨場感を読者に届けた。

 ツタンカーメンはすぐに”古代エジプトの顔”となり、ナショジオでもたびたび登場することになる。特に2000年代には、彼のミイラのCTスキャンやDNA解析など、この若きファラオの素顔に迫る重要な調査が行われ、その成果を誌面で伝えてきた。

 ナショジオ日本版はツタンカーメン王墓発見から100年となる今年、エジプト考古学者でナショジオ・エクスプローラー、そして、テレビやYouTubeなどを通じてアウトリーチ活動を進めている河江肖剰氏に監修と執筆を依頼し、ナショジオがこれまで伝えてきた若きファラオに関する記事を集めたムックを発行する。

 この1冊を読めば、世界一有名なファラオ、ツタンカーメンの謎めいた素顔に近づける。

感想・レビュー・書評

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  • 昨年2022年は、エジプト考古学にとって、メモリアルイヤーだった。シャンポリオンがヒエログリフを解読してから200年、カーターがツタンカーメン王墓を発見してちょうど100年に当たったのだ。これに合わせて各種イベントが催され、大エジプト博物館もオープンし、盛大に盛り上がる…はずだったが、コロナ禍の影響でなかなか思うようにはいかなかった。(まあ大エジプト博物館は、本来ならもっと前にオープンするはずだったのだけど(^_^;)。さすが悠久のエジプト、数年は誤差の範囲である。今年こそ開館なるか)

    本誌はツタンカーメン王墓の発見から100年を記念して刊行された、古代エジプトファンのみならず、歴史を愛する者には垂涎ものの一冊! 発見から半年後の1923年当時の記事をはじめ(もう、これだけでも買うしかないレベル!)、ナショジオがこれまでに掲載してきたツタンカーメン関連の特集記事が収載されている。掲載されたカラー写真の美しさには思わず息をのむ。これら副葬品を「美術」というのは正確には当たらないが、やはり美しいと思わずにはいられない。

    監修はナショジオとも関係の深い、お馴染み、名大の河江肖剰先生。間に挟まれる先生のコラムが最新の情報を補ってくれる。

    書評は書籍だけ、雑誌はしないスタンスだったけど、本誌だけは書かずにいられなかった。やっば、古代エジプト最高!

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著者プロフィール

翻訳家。「絶対に住めない世界のゴーストタウン」「絶対に出る世界の幽霊屋敷」「今の科学でここまでわかった世界の謎99」など、ノンフィクション、ドキュメンタリー分野で多数の翻訳書がある。

「2022年 『いつかは訪れたい 美しき世界の教会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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