- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863320505
感想・レビュー・書評
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◎バナナフィッシュ日和
◎笑い男
◎エズメに――愛と悲惨をこめて
◎ド・ドーミス=スミスの青の時代詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
某アニメの影響で笑い男がどんなんか読みたかったので読みました。
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苦い味ばかり。だけど印象に残ります。
「だから、どうして姉さんのことをそういう風に言うのかって聞いてるのよ」 -
『ライ麦畑でつかまえて』で有名なJ.D.サリンジャーの短編集。
36年ぶりに柴田元幸氏が新訳しました。
サリンジャーという人は独特の世界観を持っていますが、それが如実に表れた作品かもしれません。
時代設定が古いために途中理解に苦しむところもありました。
元々サリンジャー本人がとても繊細でミステリアスなところがある人なのでしょう。
そういったところが見え隠れしています。 -
野崎訳よりは好き。けれど、何かが足りない。その一つはおそらく閉塞感で、諦念とか絶望とか不条理とかとは違う、自分自身が社会に内包される恐ろしさ、そういった感覚が原書にはあったように思う。
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上手に読めない。
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ド・ドーミエスミスの青の時代 はアメリの監督で映画化したらよさそう
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笑い男が私的に一番好きだったな。なんかやっぱ英米文学向いていないっす。
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サリンジャーのサリンジャーたる所以は、「閉塞感」という目に見えない鬱屈をヴィヴィッドに表現できることではないか。
例えば1人の女がペディキュアを塗りながら電話にでるとき、カウチに寝そべって、今にも酒がこぼれそうな程自堕落な様子で語らう旧友達、威丈高に振る舞ってたチーフが振られしまった風情など、とにかくその人の情景が「全体」で伝わってくる感じ。
多くの作家がそうであるように、文章を追っていく中で得られるヴィジュアルはだいたい、表情と声音。足先や腰つき、肩の動かし方などささいな仕草が連想されにくい。
そういう小さなことを見逃さなかったサリンジャーはいろんなことが見逃すことができない存在として疎ましく思っていたのかもしれないなぁ。
ご冥福をお祈りします。 -
やっぱり野崎さんで読むと、柴田さんに変な違和感を感じてしまう、翻訳の不思議。