ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス F シ 7-1)

  • ヴィレッジブックス
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (540ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863321977

感想・レビュー・書評

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  • 昔映画化されたやつですね。なんか海外ものの気分で。
    とにかく初期設定が重いので、ずっと読んでなかったんですが、ファンタジーな部分とラストの奇跡とやらがどんなもんかと思って…
    …やめとけばよかったです。
    全部で500ページくらいあるのですが、奇跡(かなぁ?)が起こるのは490ページくらいからで、本人は満たされたかもしれませんが、私はなんだか納得がいかないorz

    原題 / "THE LOVELY BONES"(2002)
    ブックデザイン / 鈴木成一デザイン室+草苅 睦子(albireo)
    カバー写真 / 岩田 和美(鈴木成一デザイン室)

  • 少女の殺され方が生々しかった。

    語りが少女という設定なので、
    全体的に可愛らしく、
    風景などの説明がモッタリしているところも子供らしくて良かった。
    死をきっかけに崩壊する家族、
    それを乗り越えてのハッピーエンド。

    犯人は捕まらなかったけど、
    それはそれでありかなと思える話だった。

  •  殺された少女の、その後の人生についてのお話。
     ……と書くと、ファンタジーみたいだけれど、少女亡き後の家族やクラスメイトの人生はずいぶんと生々しい。少女が死んでいる
    からこそ、淡々と彼らの心情を知ることが出来る。
     ホントに神の視点の小説。

     しかし、作者はどうして、うっくつしてイライラするような空気をここまでくっきりと描けるんだろうね。人を愛しているからなんだろうか。
     他の作品も読んでみたい。

     あ、そういえば映画にもなってるんだよね。(そもそもそれで知った)

  • いきなり、少女が犯され殺されてしまうところから始まる。
    その後、彼女のいなくなった現世での出来事を追っていく話。
     面白いです!映画は、いまいち描ききれてないってかんじでしたが、本は読み応えあります!

  • ヤングアダルトノベルを他に読んだことがないので何とも言えないのですが、全体的に非常にまどろっこしい文章に感じました。3行を費やしていても1行分しか頭に入ってきません。かなり厚い本のわりに内容が薄くて、上手な作家ならさくっと短編にできるんじゃないでしょうか。

    また、情景が浮かびにくい文章です。何度も繰り返し登場する殺人現場のトウモロコシ畑の風景など、最後までさっぱりイメージできないままでした。

    前後の文章のつながりがおかしかったりして読み直すことも多く、翻訳に問題があるんじゃないかとも思いましたが、やっぱり原文の問題ではないでしょうか。

    キャラクター設定にも偏りを感じます。主人公スージーの妹リンジーは大変な秀才です。スージーの彼氏レイも秀才です。スージーが親しくなった風変わりな女の子、ルースも芸術家肌です。レイのお母さんは大変な美人で才能豊か。スージーのお母さんも芸術志向です。

    ごく平凡なよくあるアメリカの片田舎だと著者は描写しますが、こんなに天才が一極集中する設定はいかがなものでしょうか?唯一、凡人といえばスージーの父ジャック。このジャックの深い内面描写はないに等しいです。著者は凡人の気持ちが理解できないのかもしれません。

    そんな中、私が気に入ったキャラクターはスージーの母方の祖母、リンです。アル中で派手好きで、娘とは折り合いの悪いリンですが、スージーを殺されて沈んでいるサーモン家に明るい変化を呼び込むのです。この筆の冴えが他の登場人物にも、特に妹リンジーにも見られれば良かったのになあと残念です。

    なぜかといいますと、リンジーは天才であるにもかかわらず、殺人事件の解決にその頭脳を使う場面が少ないからなのです。物語上、彼女はスージーにとって失われた青春を代行する役割しか負っていないように思えます。これに天才少女という設定が果たして必要だったか、疑問です。

    天国の描写もいまひとつ実感の持てないものばかりで、地上の出来事と天国とがリンクしている感じがほとんどありません。なので、ラスト間近のクライマックスシーンは伏線もなしにいきなりという印象を受けてしまいました。

    プロットは好きなので、著者の方にはもう少しコンパクトにストーリーを運ぶ努力をしていただきたいなと思います。

  • 殺されてしまった少女の、家族の崩壊と再生。
    乃南アサの「風紋」を思い出す。
    が、こちらは死んでしまった少女自身が語り部となっていることから、出口のない、重苦しさ、やるせなさはそこまで感じない。
    ちょっととりとめない印象。

  • 映画館で予告を見て気になっていて、本屋さんで文庫を発見して購入。
    長編。


    スージーが殺害されるまでのシーンがリアルで、酷すぎて、目を背けたい気持ちでなかなか読み進められなかった。
    現実にも同様の犯罪が起きていることを考えると、やりきれない。

    ストーリーの展開は、予想とかなり違った。もっと直接的に復讐したり、家族を守ったりするのかと思ってた。
    思うようなアクションは起こせないけど、スージーはいつも家族を見守って、祈ってる。何でも自由になるわけじゃないって理不尽さを感じさせられた。


    ルーシーの身体を借りて、思いを遂げるシーンは美しかった。
    14歳で突然終わった人生。
    気休にもならないかもしれないけれど、死んだ後だったけど、好きな人と結ばれてよかったね。

  • 「全世界が、この作品の映画化を待っていた!」

    帯に書かれていたフレーズに心底納得。
    ぜひ映像としてこの世界観に触れてみたい。


    レイプされて殺害されて
    挙句に陥没穴に捨てられて。

    そんな少女が天国から見守る
    自分の大切な家族
    大好きな男の子と友達
    そして、犯人のその後。

    翻訳ものの運命なのか
    やはり表現が回りくどい。
    これは国民性の違いなのかな?
    1行でピタっとハマる描写に慣れているからか
    5行から10行くらいかけて繰り返されると
    どうしても「うん、解ったから」と思ってしまいます。
    野暮な読み方でごめんなさい。


    もし、スージーが語るとおり
    自分より先に旅立った大切な人が
    天国に召されて
    今も私を見下ろしているならば
    恥ずかしくない生き方をしていようと思う。

    悲しみに囚われるだけでなく
    ちゃんと前を向いて歩き
    たまにはふと思い出して話しかけてみたら
    私には聞こえない声で
    そっと返事をしてくれているのかもしれない。

    あなたを包む天国が暖かい場所ならば
    それだけでもう、十分なのかもしれない。

    スージー、あなたこそその暖かく優しい天国で
    いつまでも末永く、お幸せに。

  • 2012-51
    やはし、海外の本は読みにくい。
    自分が、殺されたことで変わっていく家族や友達をただ見守っているのは悲しいと思う。

  • 映画を見たいと思って、その前に原作を読んでみた。

    言葉にならない様な悲惨な出来事を軸にしつつも、軽やかに家族とスージーの再生を描いている。

    冬から春に移り変わる時の雨あがりに一瞬新芽の香りを感じたような気分だ。

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