TYOゴシック

著者 :
  • ヴィレッジブックス
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本棚登録 : 79
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863323056

感想・レビュー・書評

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  • 奇怪な文章の塊。ハマる人は酔うだろう小説。

  • 古川日出男が挑む、魔都TOKYOの貌。ほら、もうそこに怪物は立っている。日本発・世界文学の新・標準型ニュー・スタンダード(「BOOK」データベースより)

    TYOに生まれおちた〈怪物〉についての記述。
    変わらずの古川ワールドが炸裂。
    この人は、見た事も感じた事もないような世界に、いつも私を連れて行ってくれるんだな。

  • 東京のなかにうごめく怪物。これはファンタジーではなく、現実だ。言葉の使い方にうなる。

  • 初めて古川日出男を読んだ。舞台は東京、そこで何かが起こっている。
    ストーリーがアンリアルで意味不明といえば簡単だが、話は全く簡単ではない。それが東京という場所性によって、極めてリアリティを持ってつなぎとめられている。
    全くわけが分からない状況があり、全く分からない結果が矢継ぎ早に飛んでくるような感じがした。飛んでくるというのは、ストーリー、空間に疾走観があり、ぐんぐん読み進められ、ページをめくる速度が速くなるということだ。
    そして読み終わった後、「何か凄いことが東京で起きている」という感情と、「何も東京で起こっていない」という感情の二つが不思議と残る。
    東京という場所では、自分とは関係のないところで、信じられないようなことが起こっていることを認識させられた。つまり、本書のような出来事がリアルに新宿、銀座、渋谷、東京、コンビニ、デリカデッセン、、、などなどで起こっていても不思議ではないと思った。ただ見えないだけともいえる。

  • より詩的に進んだ。
    TYOの裏側には、もしくは横側には、
    ヒトが知らないいろいろな世界が広がっていた。
    ストレートにわかりやすい作品ではないが、
    表現としておもしろい。

    装丁も素敵です。

著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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