ハロウィーンの魔法使い (ヴィレッジブックス edge イ 1-4)
- ヴィレッジブックス (2011年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863323421
感想・レビュー・書評
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四季ごとのシリーズになってるんだと今気づいた(笑)
ちょっと不思議なふたりの関係というか道成のイメージにハロウィンが関係してくるのかな、って思ったり思わなかったり。ご都合主義でもやっぱりハッピーエンドが一番。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あれ、こんなくどい文章書く人だったか……?
『夏空に、きみと見た夢』を読んだときは素敵な文章だと思ったものだが。
当時は読書を始めて間もない頃だったせいか。
今読むと感想が変わってしまうかもしれない。
有川浩も甘すぎて読めなくなってしまったみたいだし。
本作は白雪姫のような定番ストーリーで、吐かれるセリフや文章は過剰に甘く、ロマンチックを狙いすぎて不自然な会話が繰り広げられる。
元々少女向けの小説を書いている作家のようだが、少女漫画というか、ハーレクインはちょっと違うか、とにかくそういう傾向がみられる。
ロマンチックな恋愛に憧れた女性が、同じような女性のために書いた小説。
まあ、それは好みなので構わないのだが、甘い展開にするのならば200ページでは少ない感じがした。
段階を経ずに急に甘い展開になると余計についていけない。
登場人物たちは専門学校生で、自分たちの悩みを大人になったが故のものと捉えているが、第三者から見ると子供のそれでしかなく、いささか滑稽に映る。
男女の肉体関係に関する話には神経質になりながらも、好きでもない男に無理やりされたキスはたいして気にしないなどのブレも気になる。
『夏空に、きみと見た夢』と本作を含めて、飯田雪子の著作には季節になぞらえた4作品があるようだが、残りは読まなくていいかな。 -
服飾系の専門学生である主人公は、親友の退学をきっかけに、夢に対する情熱を見失いかけていた。
気分転換に訪れたマンションの連絡通路でパティシエ見習いの彼と出会い、お互いの夢を語り合うことが楽しみになるが、彼に会えるのは月がでている夜だけ。
恋愛よりも夢に向かって生きてきた彼女の真っ直ぐな恋。
「恋は不可抗力」という表現がいいなと思いました。
やっぱり飯田さんの作品好き。 -
表紙に惹かれて読んでみました。
読みやすく、素敵なお話でした。 -
最初は切ないお話かな?と思いましたがハッピーエンドでほっこりしました。皆の夢がそれぞれ動くすてきな小説だと思いました。
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夢とか友情とか恋とか・・・うまくいかないことが多くて、どうしようもなくて、苦しくて・・・そういうものをすーっと溶かしてくれる作品だと思います。
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ハロウィンの日に読んでみた。
ピュアな恋。切ない。 -
悩める夢があるだけうらやましい。愛しい声ってなんかいいなって思った。
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服飾系の小説をはじめて読んだ。夢に疑問を持ちそれでも突き進める力というのはすごい。ぴったり細部まで自分好みの服というのはなかなかめぐり逢えないから、自分でつくれたらどんなにいいだろうと思った。
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主人公の灯里は、東京に出てきて従姉妹の家に居候し、
服飾系専門学校に通っている。卒業まであと半年。
しかし、親友の突然の退学、仲間との夢のベクトルや考え方の違いもあり、
灯里は服飾に携わる意義や自信を失いかけていた。
そんなある日、マンションの共有スペースで物静かで親切な道成と出逢う。
彼と会話し、胸の内打ち明けるうちにだんだんと惹かれていく灯里。
だが、道成の方にも特殊な事情があって・・・
果たして彼女の想いは届くのか。
服飾にかける情熱を取り戻せるのか。
多少ありきたりな気もするけれど、個人的には王道展開は好きだ。
最初は主人公がNegativeでどんよりな雰囲気だけど、
それがかえって終盤の爽やかさを引き立てている。
さらりと読めて、読後感もまあよし、そんな恋愛小説でした。