- Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863327863
作品紹介・あらすじ
淡い初恋、ガキ大将との決闘、初めてのキャンプ、…コーリー少年の毎日はさまざまな出来事に彩られ、あっという間に過ぎていった。しかし、殺人事件の謎は未だにコーリー家の生活に影を落としつづけている。魂を持つ自転車に助けられながら幾多の危機を乗り越えて、真の勇気とはなにかを知り、愛するものを失う悲しみを知ったコーリー。魔法に満ち、すべてが輝いて見えた日々に別れを告げ、大人への階段をのぼりはじめた彼は、ついに殺人犯の正体を突き止めたかに思えたが、意外にもその人物は-。過ぎ去った12歳を懐かしむすべての人に捧げる、青春小説の大傑作。世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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一部幻想描写にはついていけなかったが、まずますか。
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下巻に入るやいなや、上巻を上回る展開ににグイグイと引き込まれていった。
ある場面ではホラーを執筆するのは辞めてないのでは?と思うほどの霊的な展開。
そしてある出来事には思わず涙腺が緩んでしまうほどの切なさ。
この町で暮らす様々なファンタジックな人々との出会いにより、12歳の少年コーリーが死後の世界や神さまの事をどう考え、
そして春に起こった奇妙な殺人事件をどう乗り越えて行くかなど読み応え十分な内容だった。
あと数日で、生まれ育った町、ゼファーのように小さな町となってしまった田舎へお盆帰りをする。
いいタイミングでこの本を読了した事に何かしら意味を感じてしまった。 -
1964年アラバマ州ゼファーという小さな町が舞台。一人の12歳の少年が体験した一年間の成長物語。冒頭で殺された男が湖に沈んでいくのを目撃した謎を追っていくことが作品全体のメインなのだが、その過程の中の少年の日常風景が素晴らしく描かれている。主人公の男の子がとんでもなくいい子なのである。12歳の子供の心の葛藤や、純粋な気持ち・驚き・感動・悲しみ・・・などなどが全て詰め込まれている。もう言葉では言い表せないくらいすごい小説である。涙と一人笑いなくして読めない。このような小説に出会うために本を読んでるのだ、と思った作品。
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新装版で再読。かなり忘れていた部分があったのを差し引いても、全てが新鮮で胸を打つ物語。上巻の夏の描写も素晴らしかったが、他の季節、特にハロウィンの季節の描写はブラッドベリを彷彿とさせる。全編を通じて、男の子ってなんだか羨ましいと思ったし、男の子にとって父親は大きな存在でなくてはならないとも思った。
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毎年の夏に1度は必ず読む本。
それくらい自分の中で大切な作品です。 -
富山などを舞台とした作品です。