戦略を、実行できる組織、実行できない組織。

  • FCEパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863940239

感想・レビュー・書評

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  • 4DXというオペレーションシステムの紹介。
    OKRのムーンショット同様にシンプル。
    特に先行指標で遅行指標をテコのように動かす考え方は好き。
    目標は大事だが遅行指標を目標管理すると失敗することが理屈でわかる。
    見るべきギャップは目指すべき指標にある。
    あとはアカウンタビリティーで見せ方と定期チェック。それだけ。
    だからこそフォーカスすべきことが絞られて戦略を実行に移すことができるとの主張。

    岩を動かすことができないがテコを動かすことはできる。

  • 本当に会社というのは、売上利益結果などが大好きだ。
    大の大人が何十人も集まって「先月の売上は●●でした」と報告しあう。
    それはあくまで終わった結果であって、これからの話ではない。
    だからそこで、社長「なんで、××になったの?前から分からなかったの?」と問いただすのも変な話だ。
    すでに何か月も前からその事象は現場では把握されていて、それなりに改善策を考えていた。
    それでも結果がこうなったのだ。(もちろん上司から社長へはそんな話は上がっていない)
    そこで会議は「次回から頑張ります」で終了だ。これで何か改善されるのか?
    本書で書かれている内容は、そんなに難しい話ではない。
    一時期に流行っていた、KPIの話だ。
    しかし、確実に実行するには、KPIの設定だけでは足りないのだ。
    まずは「スコアボード化」する。そして、ほんの短い時間でも定例ミーティングで全員で振り返る。
    つまり現状の把握を部員で共有することが大事なのだ。
    今の状況で売上は達成できそうなのか?
    今、我々はどの位置にいるのか?
    最近はダッシュボードとか便利なツールがある訳なので、出来ないはずはない。
    ここでまた問題になるのは、何をスコアボードに表現するか?だ。
    ここでは売上数字を見ても意味はない。
    「最大のインパクトを与えられる一つの分野」に集中することがものすごく大事なのだ。
    案外とみんなは漫然とビジネスをしている。
    真剣に、そのビジネスの核の部分について考えてなかったりする。
    まさに「商売のキモ」だ。
    まず我々の商売のキモが何なのか?
    「てこ」のように、業績に大きなインパクトを与えてくれる数値は何なのか?
    そして、それをスコアボード化出来るのか?
    そのスコアボードはデザインとして優れてなければいけない。
    (見えやすくて分かりやすくないとまったく意味がない)
    果たしてこれを実践できるリーダーが社内にどれだけいるのか?
    実行力も当然だが、数字に強い人材がもっと必要に感じている。
    これくらい単純なスコアボードでも、シンプルだからこそ作成が難しい。
    やはりリーダーを育てなければいけない。
    (2020/6/13)

  • 戦略実行の規律
    第1の規律 最重要目標にフォーカスする
    第2の規律 先行指標に基づいて行動する
    第3の規律 行動を促すスコアボードをつける
    第4の規律 アカウンタビリティのリズムを生み出す

    第1の規律(ルール)
    1.1度に4つ以上の目標にフォーカスできるチームは存在しない
    2.選択した局地戦は、総合的な戦いに勝利をもたらすものでなければならない
    3.上位役職者は拒否権を支えるが、命令はできない
    4.すべてのWINGに「いつまでにX→Yにする」

    第3の規律(スコアボードの特徴)
    1.シンプルか
    2.すぐ見られるか
    3.先行指標と遅行指標が示されているか
    4.勝っているかどうか一目でわかるか

    第4の規律(WINGセッション)
    1.前週のコミットメントについての報告
    2.スコアボードを確認する
    3.次週の計画

    変化の5段階
    第一段階 明確化
    第二段階 始動
    第三段階 定着
    第四段階 最適化
    第五段階 習慣化

    第一の規律(インストール)
    Step1.可能性を検討する
    Step2.インパクトによる順位付け
    Step3.トップのアイデアをテストする
    Step4.WINGを定義する

    第二の規律(インストール)
    1.先行指標は直感に反する
    2.先行指標は追跡しにくい
    3.先行指標の多くは簡単すぎるように見える

    第三の規律(インストール)
    Step1.タイプを選ぶ
    Step2.スコアボードをデザインする
    Step3.スコアボードを組み立てる
    Step4.随時更新する

    第四の規律(インストール)
    Step1.相手を尊重する
    Step2.アカウンタビリティを強調する
    Step3.実行を励ます

    4Dxのインストールプロセス
    Step1.組織全体のWINGを明確にする
    Step2.チームのWINGと先行指標を設計する
    Step3.リーダー認定
    Step4.チームの4Dx立ち上げ
    Step5.コーチ付きの実行
    Step6.四半期サミット

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