心がほどける小さな旅

著者 :
  • 飛鳥新社
3.59
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本棚登録 : 501
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864101578

作品紹介・あらすじ

明日もきっと元気になれる!人気作家の女子旅エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 細かい埃も積もってくれば、目にも見える様になる・・・。

    うんうん、わかるなぁ~。

    日頃の小さな不安、イライラ、やな事も
    積もり積もると形になって、喉につかえるようになる。

    すると、息するのもつらくなってきて、時々じんわり涙まで…。

    だから
    「ケホン」と吐き出したい。
    「あーーーっ!」と叫んで、出しちゃいたい。

    どこで?
    どこかで。

    じゃ、旅に出よう。

    まぁ、そういう感じかな。

    ここじゃなければ、どこでもいい。

    ミリさんの『小さな旅』にはそんな気持が込められている様な気がした。

    汚れた食器で水面が曇っている粗い桶に垂らす一滴のジョイ♪^^;

    たった一滴で、
    曇った汚れや、濁った水はすうっと、元の輝きを取り戻すのだ。

    その一滴が
    旅先にあり。

    今まで見た事もなかったし、聞いた事もなかったし、思いもつかなかった、
    新鮮な経験に潜むパワーはすごい。

    旅とはやはり、気軽にぶらっと出れるのが一番良いな~と、感じた。

    (牧野植物園はイイですね♪
    パンフに書いてある言葉には、私もじ~~んと来た。)

  • 気ままな旅エッセイ。日本の色んなところを訪れて、食べたり、体験したり、ぼーっとしたりする益田ミリさん。

    気持ちが切り替わらないときに旅は便利。準備をしたり電車の時間を見たりご飯の心配をしたりして、強引に気持ちが切替わる。余計なことを考える時間が減ってくる。

    こんなふうに益田さんは書いている。
    なるほどなるほど、と思った。今週末の旅行に向けて気持ちを高めるつもりでなんとなくこの本を手に取ったけど、読んでよかった。強引に気持ちが切り替わるってすごく必要なことだ。

    旅に何度か同行した猫山さん(仮名)の仕事の速さ、的確さに驚く。
    益田さんからのお誘いに即答し、旅先の具体的な情報も調べて伝えてくれる猫山さん(仮名)。能力がとても高い。

  • 著者がその時に興味のある事や行ってみたいところに行き、体験していくというようなエッセイだったなと思いました。北は北海道から南は鹿児島まで。お祭りやイベントに参加するのはいいなぁと心の中で羨ましかったです。私が気になったのは、第九の合唱と鹿児島の大声コンテストの2つ。テレビのCMとかで「みんなで第九を合唱しませんか?」という高校で見たことあったんですが…場所が東京だったので、参加したことはありません。心の中では参加してみたなって思っていたので、参加した様子とかすごく気になっていました。二ヶ月の練習があるのが、びっくりしました。ドイツ語なので練習が必要なんだなってこの本を読んで、初めて知りました。参加出来る機会があれば、挑戦してみたいです。
    鹿児島の大声コンテストは、夢について叫んでいくみたいでした。ユーモアがあるものにも賞があり、大会の優勝だけじゃないのが良いなって思います。大きい声を出すと気持ちが軽くなるので、夢を叫ぶのは恥ずかしいけど、このコンテストに参加してみたいです!それか、見てみたいw

  • 180901

    トゥルトゥルと ほどけるアタマ 擬似旅行 (五・七・五)

    同じ益田ミリやのに、「47都道府県〜」とは全然違った。こっちの方が、より個人の感情に向き合う旅って感じ。とても良かったです。

  • 益田ミリさんの感性が好き。日常でどうしようもないことや嫌なことがあった時、どうしたら自分の心を助けられるか彼女は知っているんだと思う。

  • ここのところ、ミリさんのエッセイやコミックを続けて 読んでいる。(*^_^*)
    いいなぁ、ミリさん。大好きです。


    ミリさんが、ひとりだったり、友だちとだったり、ふらっと家を出て、まさに「心がほどける小さな旅」をする。

    新江ノ島水族館の水槽の前にお泊り(*^_^*)したり、(毛布は貸してくれる、寝袋持参の人も)、郡上八幡でオールナイトの盆踊りをしたり、東京のホテルで友だちとゆったりとしたブレックファースト(3800円)を食べたり、鹿児島の大声コンテストや秋田の紙風船上げに参加したり、釧路の湿原をカヌーで(コーチ付き・2時間半)で下ったり。

    旅そのものを楽しんだり、そこでゆっくり流れる時間に身を置くことが目的だったり。
    ミリさんの目を通して見る各地の風景や食べ物はみな、可愛らしく、優しくて、そのぼぉ~~っとしている加減がとてもいいんだよね。

    奥入瀬で渓流の脇を散歩しているとき、ふと、足元の小石を川に投げてみたくなり、ポチャン、ポチャンという“まぬけな”音(*^_^*)を楽しみながら30個くらいも投げ込んでしまうミリさん。
    めちゃくちゃ気持ちいい!と感じたミリさんが夜寝る前にそのことを思い出し、

    どんな小石でも必ずしぶきをあげる、なんにも起こらなかったわけじゃない。
    私も、小さなしぶきをあげて生きているのかな。

    なんて、思いついてしまうあたりが、あぁ、ミリさんだなぁ、と。

    私の田舎の酒田にも行ってくれてて、新潟から きらきらうえつ(私、まだ乗ったことありません。いちどぜひ、とは思っているんだけど。)に乗って、列車から冬の日本海を見る描写がとてもよかった。
    私にはお馴染みの風景なんだけど、線路から特別に海が近い、と言われると、うん、そうだよね、
    私も帰省のたびに楽しみにしている風景なんですよ、海水は澄んだ緑で底の岩やまで綺麗に見えるし、なんて補足して自慢したくなったり、

    日本海に沈む夕日のことを


    きらきらうえつは、真冬の夕日を真横から浴びながら突っ走るのである。
    きらきらしていた。
    車内はオレンジの光でまぶしいほど。夕日ってどこからでも見えるものだけど、
    こうして列車で追いかけっこしながら見るのは初めてだった。
    のんびり海でも見たいなぁ、なんて思っていたのに、
    夕日を浴びてすっかりエネルギッシュな気分になっていた。

    とまで褒めてくれると、これもまた、

    そうなですよぉ~~!
    ずぅっ~~と広がる海原のむこうに赤く沈む夕日のダイナミック&優しいことったら!

    と、またまた、自慢の上塗りまで。(*^_^*)

    それぞれの旅ごとに入っているイラストはもちろん、ミリさんによるものでそれもとっても素敵です。

    • tsuzraさん
      こんばんは。
      なんだか気持ちが温かくなるレビューです。
      日本海に沈む夕日の描写、旅情がかき立てられました。きらきらに包まれてみたいなぁ。
      ほ...
      こんばんは。
      なんだか気持ちが温かくなるレビューです。
      日本海に沈む夕日の描写、旅情がかき立てられました。きらきらに包まれてみたいなぁ。
      ほんとに素敵なんでしょうね。いつか行ってみたいです(^_^)
      2013/01/19
    • じゅんさん
      >tsuzra様
      こちらこそ、優しいコメントをありがとうございます!
      (*^_^*)
      羽越線から眺める夕日はホントに綺麗なんですよ。
      田舎に...
      >tsuzra様
      こちらこそ、優しいコメントをありがとうございます!
      (*^_^*)
      羽越線から眺める夕日はホントに綺麗なんですよ。
      田舎に老親がふたりで暮らしているのでしょっちゅう新潟ー酒田間を往復しているのですが、そのたびに目を奪われてしまいます。

      ただ、ミリさんは運よく冬でも素敵な夕焼けを見れましたけど雪空で何も見えないこともありますからできれば冬以外がお薦めです。(*^_^*)
      2013/01/20
  • ほっこり系に見せかけてあんましほっこり系ではない益田ミリ。さらさら読んでるといきなりずしんと来る言葉が混ざってるから気をつけなくてはいけません。この人の旅の本はいいなぁ、がんばりすぎてないところが好きです。

  • あっさり読める。

  • ちょっとした旅でも益田ミリさんの視点からのぞくと発見があって、自分もすぐに行きたい気分になった。

  • 国内の小さな旅のエッセイ。考えごとをしたくなって1人で旅に出たり、やりたいことを思いついてお友達と出かけたり。素敵な過ごし方。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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