- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864102032
感想・レビュー・書評
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<閲覧スタッフより>
“犬”という動物が誕生した成り立ちや、共生関係となった背景など現在でもさまざまな諸説がある中で、著者が考えた仮説とは何か?犬と人間、互いが特別な感情を抱くことに着目し、分析しています。著者の飼い犬ベンジーへの愛も伝わってくる一冊です。
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所在記号:645.6||マツ
資料番号:10218318
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イヌ(狼)とヒト(猿)は約4万年も前から生活を共にしている。ヒトが猿からヒトへ、イヌが狼からイヌへと進化していったのは互いに対する「愛」が理由ではないかと著者は分析している。
そんな著者が犬を引き取ることになり、著者とその家族、そして犬との生活が綴られている。 -
犬との関係は体感では分かっていても文章にするとこういう気持ちなんだと代弁してくれている。犬との関係は飼い主ではなく、家族なんだと改めて感じることができる本。
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第1章 ベンジーがやってきた
第2章 犬の愛し方
第3章 イヌのおかげでヒトは人間になった
第4章 犬は特別?ほかの家畜との比較
第5章 犬はみな子狼?
第6章 人と犬との四万年のロマンス
第7章 犬が牙をむくとき
第8章 犬がしてくれること
終章 愛こそがすべて -
当たり前にいる動物の代表選手”犬”が人類にどのような影響を与えたかという切り口で、とてもおもしろかったです。
医療に関連しても色々な役割を果たしている犬がいるというのもおどろきでした。
それは、引き込まれる文章から始まります。
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犬がいるからこそ、人は新しく長いーそして不確実で、決して終わりにつか付かないー道のりを歩きはじめた。
ものを感じる「すべての」生き物はみな同じであることを認めていこうと気づいたのである。
仏教はそれを教えている。だが、この概念をもたらしたのはキリストでモーゼでもブッダでもない。
人間をすっかり信頼して隣を歩き、何があろうと人を見すてない小さな生き物だ。
その小さい生きもののおかげで、人は種の壁を越えて愛することを学んだ。