英国一家、フランスを食べる

  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864104067

感想・レビュー・書評

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  • 「日本を〜」とはうって変わって(というかそもそも原題は違う)、美食の本場・パリでの武者修行記。
    著者はさらりと書いているが、かなりの力量がないとこんなもん務まらないのでは…という場面が目白押し。そういう意味では興味深い。
    が、妻子に多大な犠牲を強いての著者の「自分さがし」が、だんだん鼻についてきた。

    2021/8/14〜8/16読了

  • フードジャーナリストが、食について学ぼうとかの有名な料理学校ル・コルドン・ブルーの門をたたいた。
    数々の失敗を経て、優秀な成績で卒業する。
    そこでの経験を面白おかしく書いてある。
    試験の時に料理に入れるべきものを入れ忘れ、最後に慌てて入れる著者の行動には笑ってしまった。
    フランス料理についての彼や講師の考え方なんかも興味深い。伝統的なフランス料理は思った以上にカロリーが高くて体に悪そうだ。だからあんなに美味しいのだけれど。
    ところどころで、有名なレストランの名前も出てくる。
    機会があったら、ぜひ訪れたいと想像を膨らませながら読んだ。
    料理学校の中だけでない料理を取り巻く、面白いエッセイだった。
    学校を卒業した後、彼は研修としてレストランで働く。
    そこで彼は違和感を感じる。話したこともない食事客へ料理を提供することに対する違和感だ。
    結局彼の得た結論というのは、自分の好きな人、よく知る人、愛する人のために料理をするのが彼の喜びであるということだ。
    料理というのは技術だけではないのだ。
    著者は、「英国一家、日本を食べる」で知られているそうなので、そちらの本も一読したい。

  • 作者がフランス料理の料理学校に初級〜上級。星付きレストランで働くまでの話。
    フランス料理に明るくなくて、まったくイメージできないまま読み進めてしまいました。。少しは調べながら読んだらもっと面白かっただろうと思います。

  • 『英国一家、日本を食べる』の著者がル・コルドン・ブルーで学ぶ日々と卒業後に著名レストランで働いた日々の記録。
    『日本を食べる』以前の出来事、家族でフランス料理を食べる話ではないのにこのタイトルはあからさまな泥鰌狙いでどうかと思いますが…。
    フランス料理にまつわる様々なことやレストランの裏側等が書かれており、知らない世界を見ることができました。料理本を見なくとも料理をつくれるようになりたいと仕事を休んで家族総出でフランスに移る潔さには驚きです。その後の活躍を見ればこの体験が大きな力となっているのでしょうが大きな決断をする勇気とそれを受け入れて協力する奥様は素晴らしいと思いました。

  • マイケル・ブース氏のル・コルドン・ブルー入学体験記。
    フードジャーナリストとして紹介されるブース。料理を深く知りたいと、家族とともにフランスに渡り、かのコルドン・ブルーに入学。それも基礎コースだけの体験ではなく上級コースまで終了(それも成績優秀)。その後のレストラン研修までこなす。
    コルドン・ブルーでの様子を、まるでドタバタTVのように紹介するところがブース氏の本領発揮といった感じ。やけど・切り傷、そして肥満まで面白おかしく読ませてくれます。

  • 日本に住んでるんだから、もっと食べなきゃ!と思わせられる一冊。

  • 三匹目のドジョウ感丸出しの、
    タイトルと中身が全く一致しない一冊。
    そもそも息子、フランス料理食べてないし。
    イギリス人てバカナンダナ〜感強まる。
    ロブションに大金はたいてこんな奴が作った
    料理だったら凄く嫌だろうな。

  • 日本にくる前にマイケルブースさんがフランスで料理学校に通っていた頃の話。フランス料理の話が中心で、料理を趣味とする私には興味深かった。フランス料理にはその中心となる調理法がいくつかありその基本と応用を学べば、たとえ新しい食材に出会ったも、その技術で調理できてしまう。
     そういえばマイケルブースは日本でフランス料理を披露して撃沈していたが、その背景にあるのがこの経験。
     何事も実践ですね。

  • 中々、文字がギッシリで読み進めにくいが、フランス料理の内側がチラリと見えて面白い。フォアグラって熱を加えないと風味が出ないとか、安いフォアグラは加熱し過ぎると分裂してしまうとか。料理とは2・30分でチャチャッと作るものではなく、裏ごししたり、煮詰めたり、包んだり手間のかかる物だ。⬅︎やってられない
    など、諸々興味深い。

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著者プロフィール

英国サセックス生まれ。トラベルジャーナリスト、フードジャーナリスト。2010年「ギルド・オブ・フードライター賞」受賞。パリの有名料理学校ル・コルドン・ブルーで一年間修業し、ミシュラン三つ星レストラン、ジョエル・ロブションのラテリエでの経験を綴った"Sacre Cordon Bleu"はBBCとTime Outで週間ベストセラーになった。

「2020年 『三頭の虎はひとつの山に棲めない 日中韓、英国人が旅して考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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