文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史 (コア新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864369466

感想・レビュー・書評

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  • ドラゴンクエストシリーズを、物語性に着目して批評しています。特に、作者である堀井雄二を村上春樹と比較しながら考察しているのは面白いですね。

    リアルタイムでドラクエシリーズを楽しんできた身としては、大変おもしろく読みました。技術的な側面だけではなく、時代背景とグループ?(Ⅰ~Ⅲ、Ⅳ~Ⅵ、Ⅶ~Ⅷ、Ⅸ~Ⅹ)の関係性など、たしかに、という感じですね。

  • 読むとドラクエがやりたくなる。
    堀井雄二というドラクエのプロデューサーの思想から、ドラクエがどのように形作られてきたのかを類推していく。呪文やキャラクター、グラフィックなどの要素についいての考察をあえて切り落として、「物語」の構造に対する考察を深めた本です。

  • 関係者の証言を集めたものでなく、著者の主観によりドラクエの魅力を読み解く。
    プレーヤーを主人公とする物語の面白さに主幹を置き、村上春樹との類似性や時代性と照らし合わせながら、ドラクエとは何なのかを語る。なるほどと共感させられた。

  • 斬新な切り口は面白い。

  • ドラクエは未経験、村上春樹も苦手で殆んど読んだことがない、予備知識ゼロの状態で読み始めたので、はじめは???~?という感じでしたが、読み進めるとだんだん面白くなってきました。
    ふたつの世界、物語らしさと「あなた自身が主人公」の止揚、といった論点が興味深かったです。
    ドラクエやってみたい。

    追記
    さわやかさんの本を探してもない、ない、ない。と思ったらさやわかさんだったのね。

  • 丁寧な文体で理屈を押し付けることなく展開されていく、ドラクエ論。
    筆者は堀井雄二さんのことどのくらいご存知なのかしら?と疑問に思った瞬間から、ある個人の意見ではないかと思ってしまった。

    だけど、ドラクエが好きだしやったことあるゲームの話題になると真剣に読んでしまう。
    ドラクエ30周年に乗っかった本ではないだろうか⁉︎

  • 力作。村上春樹との比較が面白い。最新作の9,10も偏りなく論じているのが非常に好感。
    扱う主題の性質上いくつか致命的なネタバレがあるため、これからDQ本編を遊ぼうと考えている人は注意。
    (ただ3のアレだけ変に伏せているのは疑問に感じた)

著者プロフィール

ライター・評論家・マンガ原作者。1974年北海道生まれ。大学卒業後は、個人ニュースサイト「ムーノーローカル」を運営(1999年~2001年)しつつ、音楽業界・出版業界での会社勤務を経て、ライターとして執筆活動を開始。小説、マンガ、アニメ、音楽、映画、演劇、ネットなどについて幅広く評論する。著書に『僕たちのゲーム史』『一〇年代文化論』(共に星海社新書)、『キャラの思考法』(青土社)他多数。マンガ原作に『qtμt キューティーミューティー』(作画・ふみふみこ/スクウェア・エニックス)がある。

「2017年 『僕たちのインターネット史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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