18禁日記 (TO文庫)

著者 :
  • ティー・オーエンタテインメント
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864721660

感想・レビュー・書評

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  • 図書館が移転中のため、積読本を消化しようと思っていたのだが、ついついブックオフへ更なる積読本を探しに行ってしまう。そこで見つけたのがこの本。

    以前本屋さんで見たことがあって、気にはなっていた著者。帯の「あなたは自分が狂っていないと自信をもって言えますか?」と聞かれたら「自信はある」と答える…つもりだが、狂ってしまいたい衝動もあるがゆえにちょっと躊躇したりして。

    この本は超短編集。日記やブログ形式で狂気をつづられている。どいつもこいつも淡々と自分勝手に狂っている。サクサクっと読める軽めのホラー。軽すぎるので。平山夢明さんのの本が読みたくなった。

  • あと一年で失明する女。就職活動を開始した男子大学生。蚊に刺されやすい男。初体験を空想する女子高生。ブスだと気にするOL。夏休みの宿題を始める少年…

    彼らがつける「日記」。初めは普通の日常だったはずなのに、ささいなこだわりやきっかけから妄想に固執するようになり、だんだん狂っていく。

    Dの日記、Zのブログあたりがすき。
    Uの送信メールボックス、も予想できる展開ながら面白かった。

    ラスト「私の日記」、ちょっと唸った。自分の中に存在する狂気。その時は変だという自覚がなくても、書き出してみると狂気に満ちているかもしれない。

    私は正常です。
    大丈夫!

  • 真っ黒の表紙に赤文字で書かれた『18禁日記』という文字。

    帯にあるこの一文が疑心暗鬼を呼び起こす。

    「あなたは自分が 狂っていない と自信をもって言えますか?」

    あれ,自分ってまともだよな…?


    「誰もが『フツウ』のフリをしながら,他人には言えない秘密を抱えている。」

    私の目には周りの人はフツウに見える。
    たぶん,周りの人の目にも私はフツウに見えている。
    でもそれを確かめる術はない。

    いや,あった。その人の日記を読めばいい。

    本書に収められた「誰かの日記」。
    その形式は日記をはじめ,ブログ,夢日記,詩集,遺書と幅広い。

    最後にある『私の日記』。

    もちろん,この私は私のことではない。でも…。


    本書の最後にある,

    「本作品はフィクションです。」

    という文言に対して,
    これほどまで説得力を感じなかったのは私だけではないだろう。

  •  「日記」って本人しかわからない書き方、目線になっていると思いませんか? ということは本当の体験であろうとなかろうと書けば日記です。 「妄想日記」の18禁バージョン。エログロ内容豊富で見ていてとても面白いです。 '229/5 '2311/19

  • 人間が狂っていくさまを読むのが楽しかった。

  • 色んな人の日記やブログの話で、短編でスラスラ読めました。
    展開を読めてしまうお話もありますが、どの話も狂っていて、少し後味が悪いです。
    少しホラーチックな作品が好きで、淡々と読みたい人にはいいと思います。
    個人的には、「Rの詩集」というお話が良くも悪くも印象に残りました。

  • 読了

  • 残暑厳しく、立て続けにホラーに行っちゃう。これもブックオフ特集から。ひたすら日記で押し通されていて、どれも気持ち悪い内容なんだけど、その方向性とか、表現形態が少しずつ違っているせいもあり、飽きずに読み通せた。字が少なくて本が薄いのも、本作の場合はプラスに作用している。きっと再読はしないけど。

  • 読み始めは「なんじゃこりゃ?」って思った。
    読み終わりは「えっ…」ってなった。
    他人の日記を覗き見する感じ、キレイな物語を読むのではない感じ、私は嫌いじゃない。
    でもちょっと「オエッ」ってなったところもあるので★4…笑

  • それぞれの日記の中に潜む狂気。このゾクゾクする感じが堪らない。

著者プロフィール

1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。著書は他に「!」「!!」「!!!」「!!!!」「暗黒学校」「最悪彼氏」(ここまですべてアルファポリス)、「占い処・陽仙堂の統計科学」(角川書店)、「一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常」(幻冬舎)などがある。

「2016年 『殺人鬼狩り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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