【小説14巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員2」
- TOブックス (2018年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864726696
作品紹介・あらすじ
貴族院に入学したローゼマインは図書館に通いたい一心で、勉強に試験に大奮闘を続けていた。が、貴族の常識を知らない振る舞いに、側近や教師たちからも心配の声が高まっていく。そんな折、魔術具のシュバルツ達を巡り、大領地ダンケルフェルガーの学生と衝突が勃発!騎士見習い達の模擬戦「宝盗りディッター」で勝負することに。おまけに領地関係に配慮せず、他の領主候補生から秘密の相談を受けたり、王子の恋の相談にまで乗ったりと…。ローゼマインの奔放さにエーレンフェストで待つ保護者達は頭を抱えるのだった。図書館を守るためには手段を選んでいられません!騒動続きで大賑わいのビブリア・ファンタジー!書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
感想・レビュー・書評
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面白かった。学校生活も、ローゼマイン的には順調。
初めてのお茶会は司書のソランジュ先生、というのがとても良い。
ヴァイスシュバルツの採寸と、其後の争奪戦、
そんでもって脳筋のルーフェン先生により宝とりディッターという競技で対決することになり、やはりのローゼマイン無双。
めんどくさいトラウゴットのイザコザとか、王子とかエグランティーヌのあれこれとか、
地元へもどってちょっと仕事とか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カラーイラストの衣装のレベルがどんどん上がっていくところに、下剋上を感じる。
特に、王族のアナスタージウス王子や、大領地の娘エグランティーヌは、華やか。
全寮制ならではの、生徒たちの衝突や恋バナ。
貴族院の話は全寮制魔法学校といった雰囲気で、『ハリー・ポッター』シリーズを彷彿とさせるものが。
書下ろし短編は「直接の求愛」「主が不在の間に」。
本編でもおもしろかったアナスタージウス王子の裏話が読めて、たのしかった。 -
本人は好成績を残し、流行を発信し、あとは図書館に引きこもるだけのつもりが、トラブルを起しまくる(笑)
図書館と本のことしか目に入らないローゼマインの暴走に、リヒャルダに自分の独りよがりを指摘され反省する。
リヒャルダの説得内容が適切でわかりやすい。
図書館司書のソランジュとのお茶会で、シュバルツ&ヴァイスの主として新しい服を作る必要があると知ったローゼマイン。
2匹には複雑な魔方陣が組み込まれていて、研究狂いの寮監が大喜び。
しかし上位の領主候補生から2匹の権限を譲るよう迫られ、何故かディッター勝負に。
奇策で勝利し、2匹の仮の主として王子から許可を得たところまではよかったが、、、
お茶会で大領地の領主候補生エグランティーヌに気に入られたことで、何故か王子の恋の相談に付き合わされることに。
保護者への相談、連絡、報告をすっ飛ばしてうっかりアドバイスなぞしてしまったが故に、同級生や同列領地の社交をおいて、王族、大領地の貴族、先生方への影響力が増したローゼマイン。
結局、しびれを切らした保護者達に緊急召喚され、お説教される(笑)
エーレンフェストの未来はいかに!? -
貴族院おもしろーい。上級貴族とか王族といったヒエラルキーの頂点に、インフルエンサー・ローゼマインが絡み出す感じ。
階級社会ムキムキの世界で、マインがあれこれやらかしつつ伝説作っていくのいい感じ。
リヒャルダの激怒で最初、怒られたのはマインだと思ってた。群像劇がどんどん広がってて、久しぶりに下町に戻った時なんだかホッとするような不思議な気持ちになった。
おまけで出てきたヴィルフリートの横暴っぷりにショック受けた。あかんやん、この人。根本変わってない。早くシャルロッテが入学して、領主候補としてローゼマインの立ち位置に変化をもたらさないと、このままだと派閥が荒れそう。 -
貴族院での波乱に満ちた生活がますます盛り上がる巻でした。図書館の魔道具の主の座を奪おうとする大領地の貴族に喧嘩を売られたり、王族に目を着けられたりと休まる暇がありません。
わずかな間を見つけては念願の図書館に入り浸るローゼマインの姿はほほえましく思えます。
きっと、貴族院からは離れていても、話題の中心はローゼマインになるのでしょう。
この後はいよいよ「領主会議」が控えています。ローゼマインがマインの時代から作り上げてきた様々な商品がどのような影響をもたらすのか、貴族院の中での彼女の立ち位置がどのように変化するのか、目が離せません。 -
多分6回目の再読。今回気がついたのは、P113「寂しさを埋めるために何か代わりが必要な気持ちはわたしにもよくわかる。」
そうか、それで初めて神殿に籠った時フェルディナンドを家族の代わりに使ったんだ。フェルディナンドの後をアヒルの様について回る事で代償としていたわけだ。で、「代わり」の筈だった者もかけがえのない家族になってしまった、と。
さりげなく心の中を表現できる作者の筆力に脱帽。 -
シュヴァルツとヴァイスをこんな風に持って来るとは!ただのお手伝い人形じゃない存在が、ますます愛しい。表紙にもなってますが、ハリポタっぽく、貴族院にもディッターという競技があり、虚弱ローゼマインも、知将となれるのですが、そこは読んでのお楽しみ。
貴族院編では一気に側仕えが増え、名前や背景覚えるのに難儀してます。 -
シュバルツとヴァイスの主を賭けた宝取りディッター
外伝のルーフェン視点のSS
フェルディナンドの在学中は政変の真っ只中とあるな
そんな中、図書館のあそこの部屋にちょくちょく行っていて大丈夫だったんだろうか?
上級貴族の司書3人がいないと開かずに、領主一族と王族しか入れないという情報は王族に伝わっていない不思議
となると、やはり誰かが意図的に情報を遮断していると推測するのも当然ですね
このSSは結構好きで、ルーフェンも只のディッター狂い教師ではないのがわかるんですよね
レスティラウとは、「今のユルゲンシュミットは争う力さえない」と言っているけど、まさか数年後に本物のディッターが行われるとはね
ルーフェンのこの忠告が、後にレスティラウトが礎の間を守るSSの伏線になってるんだよなぁ
帰還命令に抱き合って抗う残念美人主従ウケる
何とか3日の猶予をもぎ取るのと、その言い訳を後にフェルディナンド様が周囲への配慮ができるようになったと評価するズレも面白いよね
レオノーレとルーフェンのやり取り
自分たちが如何に連携ができていないか、作戦・指揮の重要性を身をもって理解するには一度叩きのめされる必要がありますものね
レオノーレがプチフェルディナンド化しているなぁw
ローゼマインが帰還した後に、女性領主候補生達のお茶会に巻き込まれるヴィルフリート
外伝ではブリュンヒルデの怒りの理由が納得できる
そして、ヴィルフリートとの認識の違いも
やはりオズヴァルトはわざとやってるのではなかろうか?
それとも、そこまで深く考えてはいないのかなぁ -
『プロローグ』ソランジュ先生視点 ローゼマインに好意的
貴族院でのお茶会でローゼマインは…。
ダンケルフェルガーとディッター勝負で奇策を用いて…。
第二王子とエグランティーヌとの恋模様に関わって…。
『エピローグ』ベンノ視点 契約魔術破棄でルッツは…。
『直接の求愛』助言を受けたアナスタージウスは…。
『主が不在の間に』レオノーレ視点 側近達はどう思っていた?
限定SS『私の心を救うもの』ローデリヒ視点 不遇な現在と過去の状況とか、ヴェローニカ派の現状。