- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865281002
作品紹介・あらすじ
『赤毛のアン』『ロング・グッドバイ』『高慢と偏見』といった不朽の名作を、競訳! 勝つのは、作家か、翻訳家か? 片岡義男の翻訳術を初公開。翻訳から世の中のことが見えて来る。
感想・レビュー・書評
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ジェイン・オースティン『高慢と偏見』
レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
J・D・サリンジャー『バナナフィッシュ日和』
L・M・モンゴメリー『赤毛のアン』
トルーマン・カポーティ『冷血』
エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』
片岡義男さんと鴻巣友季子さんによる翻訳読み比べ。
同じ題材からの翻訳がこんなに印象が違うなんて驚き!「おわりに」で紹介されたアーサー・ビーナードさんが訳したらまた、全然違うのでしょうね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
p.2014/8/1
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ことば
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参考になること満載。
片岡さんは作家目線。鴻巣さんの苦労はよくわかる。
こうしてみると、ほんとに翻訳は百人いれば百通り。 -
さいごに日本の英語教育の批判をはじめたのはまったく余計。
「苦労しない(訳しやすい)」かどうか、どこにひっかかるか、で原文の効果や各作品の感触が伝わってくるのがおもしろい。
片岡氏=作家と鴻巣氏=翻訳家("職人")の省略するしないの差異など。 -
837
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作家の片岡義男と翻訳家の鴻巣友季子が、課題として与えられたチャンドラー、サリンジャー、カポーティなどの小説の一部を競訳し、お互いの訳について語り合う。作家と翻訳家による正に副題通り“英語と日本語行ったり来たり”の目眩く翻訳談義である。
本書をより楽しむために、自分が翻訳家になったつもりで、7つの課題を訳してみて、片岡訳、鴻巣訳と照らし合わせつつ読み進むのもよいだろう。-
翻訳家の能力の差は英語力よりも日本語力だと聞きます。戸田奈津子さんの字幕の超訳はスゴイですね。翻訳家の能力の差は英語力よりも日本語力だと聞きます。戸田奈津子さんの字幕の超訳はスゴイですね。2016/03/08
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おすすめ資料 第272回 (2015.2.20)
「翻訳作業は奥深い!」という気分を味わうことができる本です。
「嵐が丘」など英文学作品の一部を翻訳者二人が訳しあって内容を検討するのですが、同じテキストから訳されたものの印象が違うのに驚きます。
自分ならどう訳す?と考えながら読めば、対談に参加している気分になれるかも。