キミもまた、偽恋(オタク)だとしても。1〈下〉 (オーバーラップ文庫)
- オーバーラップ (2016年10月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865541588
感想・レビュー・書評
-
オタクであることを隠して少女と付き合う少年と
腐女子であることを隠して少年と付き合う少女の話.
もうお前らカミングアウトしちゃえよ.
ってくらいにお互いがお互い擬態したまま
何処までが安全ラインなのかを探りながら過ごす.
綱渡りをしているつもりだけどその綱は地面においてある,
みたいな?
しかもそのヲタ隠し,
あっさり彼女の爺さんにはバレてる件について.
つまりは知らぬは本人ばかりなり,的な.
でも本人たちはすげー真剣にやってるんだよ.
きっとコレが「シリアスな笑い」って奴なんですね.
もしくはドンキホーテ的な.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
隠れオタク&偽装恋人ものシリーズ1巻の下巻。楽しかった!
地の文から隠しようがなく溢れてくる作者のオタク知識と考え方が面白い。今回は隠れオタクのハプニング要素はあるものの、隣町での同人誌即売会&初デートがメイン。地方の同人誌即売会や学校での隠れオタク具合など、30代の人ならかなり共感できるんじゃないだろうか。自身も初参加は地元の小さなオールジャンルの同人誌即売会だったし、学校でオタク知識をどこまで話していいのかなどで悩んだりしたので、隠れオタクあるあるで楽しかった。絵も漫画も書けないサークル員が売り子で貢献しなきゃ、など同人サークル事情もリアルで良い。というかこれ、完全にオタク向け物語だわ。パンピーが読むよりオタクが読んだ方が絶対楽しい。初デートに関しても、デートコースをなぞるのではなく、お互いに楽しもうというデートの初心に返れているところがマル。主人公2人ともしっかりしているから見ていて心地よい。お互いオタクだし趣味も合うからさっさとつきあっちゃえばいいのに!