苦海浄土 全三部

著者 :
制作 : 赤坂 真理  池澤 夏樹  加藤 登紀子  鎌田 慧  中村 桂子  原田 正純  渡辺 京二 
  • 藤原書店
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (1144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865780833

感想・レビュー・書評

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  • 石牟礼道子が亡くなって3年半も経つということが、にわかに信じ難い。
    三部作の合本は鈍器のように重いが、物理的な重さを超える重量と重力が宿る。執念いやむしろ怨念めいた筆致の裏には、彼の地に根付いてる宗教的人類への博愛と、断罪が滲んでる気がしてならない。
    マイルストーンとはこういう作品のことだと思う。

  • 民俗、歴史、文学の書

  • 読み終わった、にしたがとても読み終われるものではない。
    衝撃。
    途中、ユージン・スミスの写真集を傍らに読んだ。

  • 近・現代社会が排除してきた、十全なメンタリティ。
    それは、水俣病の被害者の方々にこそ守られていたのではないか?
    筆者の表現力にも、敬意を感じた。

  • 言葉が生きていて、突き刺さってきた。
    この分厚い本を読み切ることができるのか?と思っていたけれど、どんどんペースをあげて気がついたら読み終わっていた。

著者プロフィール

1927年、熊本県天草郡(現天草市)生まれ。
1969年、『苦海浄土―わが水俣病』(講談社)の刊行により注目される。
1973年、季刊誌「暗河」を渡辺京二、松浦豊敏らと創刊。マグサイサイ賞受賞。
1993年、『十六夜橋』(径書房)で紫式部賞受賞。
1996年、第一回水俣・東京展で、緒方正人が回航した打瀬船日月丸を舞台とした「出魂儀」が感動を呼んだ。
2001年、朝日賞受賞。2003年、『はにかみの国 石牟礼道子全詩集』(石風社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2014年、『石牟礼道子全集』全十七巻・別巻一(藤原書店)が完結。2018年二月、死去。

「2023年 『新装版 ヤポネシアの海辺から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石牟礼道子の作品

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