ねこのほそみち ―春夏秋冬にゃー

  • さくら舎
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865810493

感想・レビュー・書評

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  • まず、ねこまきさんのマンガが圧倒的に素晴らしいです。絵の感じが最高に癒されます。
    次に俳句。どれも猫あるあるで楽しいです。
    そして堀本さんの解説。川柳と違って季語や用語の勉強になり、ちょっと得した気分になります。例えば、
    「ねこに来る賀状や猫のくすしより」
    のくすしは薬師で医者のこと。
    「黒南風(くろはえ)や沖をみている猫ひとつ」
    の黒南風は夏の季語。梅雨時期に吹く湿った南風のことらしいです。
    夏らしいところで好きな句は
    「猫の眼のひらいてとじて遠花火(とおはなび)」

    解説とマンガが一致していないところも良くて、俳句を二度楽しめる構成になっています。


  • ネコちゃんの漫画がかわいいです。俳句とそんなに関連しないですけど、まぁ可愛いので良いです。

  • ねこまきさんのイラストが素敵

  • 猫の俳句だけを集めた俳句集。やっぱりこのシリーズはマンガ読んじゃって、俳句が頭に入ってこないのが残念。
    去年今年(こぞことし)肥満は猫におよびけり
    哀しみのかたちに猫を抱く夜なが
    蟷螂(とうろう)の斧向けられし猫の顔
    猫の飯相伴するや雀の子

  • 今回も本当に俳句には読んだ人の数だけそれぞれの解釈があると改めて思ったのと、猫という俳句だけでも沢山あるということを知った一冊だった。

  • 猫を詠んだ俳句に想像力を膨らませた暖かみのある堀本裕樹さんの解説と、ねこまきさんのかわいい漫画で構成された、猫好きさんには一読の価値ありの本です。とても癒されました。猫を見る目が少し変わりそうです。

  •  見開き、右頁に猫を詠んだ俳句と解説、左頁にマンガが描かれています。解説が堀本裕樹さん、マンガがねこまきさんです。八十八句あります。2016.4発行です。マンガがとてもいい感じです(^-^)
     ①ランドセル放り隣りの子猫見に ②肉球にリモコン触れて春来(きた)る ③秋の夜の猫のあけたる障子かな ④猫の飯相伴するや雀の子 ⑤猫起きて家族の揃う小正月 ⑥尾道のきれいな猫の秋思(しゅうし)かな

  • 猫が出てくる俳句。堀本裕樹さんが小説やエッセイっぽい+季語などの解説、ねこまきさんが漫画のコラボ。

    コラボなんだけど、お互いの文なり漫画は見ないで、あくまでも俳句のみを読んでの文なり漫画なりで書かれたらしく、どちらも内容が一致しているわけではない。

    猫の行動に「あるなーこれー」という話が多くて面白かった。

    季語は意外のものもあった。

  • 俳句・解説・かわいい絵で情景描写!
    という3度おいしいご本です。

    これまで俳句に興味のなかった方にこそ手にとって
    味わってもらいたいと思うような1冊です。

著者プロフィール

俳人。俳句結社「蒼海」主宰。二松学舎大学非常勤講師。2016年度、2019年度「NHK俳句」選者。著書に句集『熊野曼陀羅』(文學の森)、又吉直樹との共著『芸人と俳人』(集英社文庫)、『俳句の図書室』(角川文庫)、穂村弘との共著『短歌と俳句の五十番勝負』(新潮社)、『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』(NHK出版)、『桜木杏、俳句はじめてみました』(幻冬舎文庫)、『散歩が楽しくなる 俳句手帳』(東京書籍)など多数。
自選一句「耳は葉に葉は耳になり青葉闇」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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