- Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
- / ISBN・EAN: 9784867060148
作品紹介・あらすじ
もっと!子どもがワクワクする本があったっていいじゃないか!
18世紀、子どもの本といえば、アルファベットや算数を教える本や、子どもが守るべき決まりの本や、キリスト教の本くらいしかありませんでした。
子どもだっておもしろい本を読みたいにちがいない。本が大好きだったジョン・ニューベリー(1713~1767)は、子どもの興味を考えて工夫をこらし、『小さなかわいいポケットブック』をつくりました。本はおもちゃとセットで発売され、飛ぶように売れたのです。ニューベリーは商売上手なアイデアマンでもありました。
子どもが読んで楽しい子どもの本を世界で初めて出版して大成功したニューベリーの伝記絵本。
感想・レビュー・書評
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今では当たり前の楽しむための児童書の父、ジョン・ニューベリーの伝記絵本です。
児童書といえば教養や規則のような難い本ばかりだった時代、ニューベリー自身も子供でした。
本に関するもの全てが好きだった彼は、印刷屋での修業を経て発行・出版と小売業を起業します。
そして、予てより思案していた楽しい児童書の創作を始めたのです。
しかし、子供が夢中になる本を当時の大人はおいそれと受け入れませんでした。
様々な苦労があったはずですが、諦めずに自分が正しいと思う道をひたすらに突き進む姿勢に感動しました。
その結果、亡くなってから155年後に世界初の児童書の賞“ニューベリー賞”が創設されます。
彩り豊かな温かい絵がいっぱいの、楽しい本についての楽しい一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもの本
大人になってからこそわかるその奥深さや、楽しさ面白さを実感しています。子どものための楽しい本、どれだけ本と出会うか、本を読む習慣ができるかっていうのがやっぱり大事かなって感じています。でも何より、大人が本を読まなくなってしまったら子どもの活字離れはますます進んでしまいます。日々生活に追われ仕事に追われていると本を読む時間がないというのがありますが。できる限り読みたいなぁって改めて思いました。 -
アメリカ児童文学に最も貢献した、優れた作品に毎年与えられる「ニュ-ベリ-賞」(1922年創設)は、イギリス人のジョン・ニュ-ベリ-(1713-1767)に因んでいます。ジョンが子供の頃には、説教くさい詩やキリスト教の本、規則や決まりの本が山ほどありましたが、読んで楽しめる子供向きの本がない時代でした。大人になって印刷屋で働き、ロンドンに出たジョンは、持ち前のビジネス感覚とアイデアを注ぎ込み、子供向けの本の出版を始めます。保護者へのメッセ-ジも添えた本は、家族で楽しめる本となり大成功を収めました。
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「子どもが読んで楽しい子どもの本を世界で初めて出版して大成功したのが、このニューベリーだった」
(訳者まえがきより)
アメリカで最も有名な児童文学賞「ニューベリー賞」はここからきている。
本文中の
「子どもは、説教くさい詩や、イソップ物語なんかを読ませられていたんだ」
と、解説の
「本の書き手も出版社も、本屋さんも、図書館司書もみんな大人。子どもの読者のことは忘れられがちになります」
という文には共感できない。
本文全体は絵との調和もなかなかいいと思う。
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昔は楽しい子どもの本が無かったんですね。今の子どもたちは幸せですね。
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ニューベリー賞で有名なニューベリー。でも、以外と知られていない。英米の児童文学の楽しさは、この人のおかげなんだ。
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絵も文章もレイアウトも、センス抜群の1冊!
各々に本を読んでいる人たち、特に、こどもたちの絵が、自由な感じがとても好き。
こどもの本の世界を変えたジョン・ニューベリーの伝記絵本。
「ようこそ!これは、きみのための本だ。」
1ページ目を目にした時のワクワク感、すごかった。
巻末の土井安子さんの解説も素敵である。 -
ニューベリーの名前は聞いたことがあるが、どんな人だったか、どんなことをした人かは知らなかった。
「子どもにとって、本は楽しくなくちゃいけない」
今でこそ当たり前のように思われているこの考えに賛同し、行動におこしたニューベリーに感謝したい。 -
教育において大切なことは、子どもを強くたくましくすこやかに正しくかしこく幸せにしてやることだ
ジョン ニューベリー