非電化思考のすすめ~マインドセットを打ち破る幸福な生き方

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872905632

作品紹介・あらすじ

非電化工房代表が贈る、いま大切にしたいメッセージ。「3.11」以降に考えたい、私たちの新しい生き方のこと。

感想・レビュー・書評

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  • これは反原発や太陽光発電を単純に推進するものではなく、今までの高度経済成長の考え方を切り替えて、異なるマインドセットでこれからの生活や社会のあり方、考え方を元に「幸せに生きて行く」ことを大事にする思考を進めるものでした。

    人に厳しい、ミスを許さない今の風潮は、これまでのマインドセットを切り替えることで、違う価値観になるのではないかと考えさせられた内容でした。

    過剰な便利さや快適さを望まず、スローな生活ができる社会をイメージできるものでした。

  • ◆きっかけ
    クーヨン 2013年7月号

  • 「良く考えて(=ゆっくり)行動しようよ」と著者は言っていると思う。けど、ゆっくりできない現代だからなぁ…。

  • 非電化って、ストイックでめんどうで難しい。そんなイメージをがらりと変えてくれる本。作者に無理が無くて、なんだかとても楽しそうなんだもん。自分の生活を振り返って観察する事、今の生活に疑問を持つ事。考えるって誰にでも出来る非電化の第一歩だなあと思いました。

  • 何かが変わるのは、いつも外側から。そう信じて、今の自分の場所を少しずついい方向に持っていきたい。

  • 2007年に非電化工房を立ち上げた、藤村靖之さんの本。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784872905632

  • 知ること…つながること…自分でつくること。とにかく愉しいことを小さくはじめてみる。

  • 自分の幸せをつきつめてゆくと、非電化に繋がっていくという、逆転の発想。自分の生活スタイル、幸せについて再考したくなる一冊。

  •  非電化で我慢して生きるのではなく、自分の人生に必要なことは何か、を考えて必要な分の電気を使う、という生き方があるのだなぁと思った。
     今の時代は豊かだけれど、当たり前のように豊かに生きるには、お金もエネルギーも必要なのである。でも、それがなければ生きていけないという訳でもない。答えはこの本には載っていない。たぶん各個人が考えて見出すことなのだろう。

  • 原発とエネルギーを学ぶ朝の教室  ~Morning study of Silent Spring~
    「那須の放射能対策と非電化の希望」
    藤村靖之さん(発明家、非電化工房主宰)

    2013年4月20日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

    藤村靖之さん(発明家、非電化工房主宰)
    司会/落合恵子(クレヨンハウス主宰)

    栃木県那須町で非電化製品を開発する藤村靖之さんは、福島第一原発事故後、那須の子どもたちの被ばくを抑える活動を進めています。「便利な電気」の呪縛を解く考え方と、あわせてお聞きします。

    ・参加費/1,000円(税込)
    ・申込/お電話またはメールでご予約ください。
    ・電話03-3406-6465
    (ミズ・クレヨンハウス 11:00~19:00)
    email josei@crayonhouse.co.jp

  • これからの豊かさ、幸福ってなんだろうという問いに大きなヒントを与えてくれる名著です。
    著書は、「沢山お金を稼がなければ幸せになれない」という、普通に思い込んでいるマインドセットに対して、「支出1/4、収入1/3、労働時間1/2」にしてゆったり暮らす方が、幸せになれるし、そのように価値感の転換を図る時期に来ているのではないかと、提案されています。
    勿論、簡単には実現出来ないでしょうけど(そう思ってしまうマインドセットに嵌っている)、目指す価値のあるワクワクする提案だなあと思いました。
    冒頭でアインシュタインの言葉を引用しています。「ある問題を引き起こしたのと同じマインドセットのままで、その問題を解決することは出来ない。」

  • 電気を使うことは「快適・便利・スピード」を追求するためである、という発想のもと、それを追及することが幸せにはつながらない、という主張。

    自分が資本主義社会に抱く疑問と全く同じ視点で、非常に共感した。

    もちろん電気が無ければ使えず、それを使わずにはいられない機器もある。しかしながら今の電気機器の大部分は「無くても良い」ものがあるのではないか。本書に出てきた電気ポットしかり、テレビしかり。

    脱原発、というムーブメントは、原発という発電方法への拒絶以上に、電気を大量消費することを是とする発想の拒絶、というのを強調すべきだと思う。

  • メーカー技術者から「発明起業家」の道を選んで栃木県那須町の湖の畔に「非電化工房」を構える藤村靖之さん。電気を必要としない冷蔵庫や除湿器などを自作し、また作り方を教えている。現在の日本(と多くの先進国)は必要以上の電気を消費することでGDPという数字を上げてきた。その無意味さに気付くと、いろんなものが無駄に見えてくる。震災後、省エネのために大量の電化製品が最新のものに買い換えられたことに矛盾を感じるのもそのひとつだろう。筆者は他書でも「月3万円ビジネス」というものを提唱していて、身の丈に合った生活をすれば家族との時間を犠牲にしてまであくせく働く必要はない、ということを実践し、ひろく提唱している。こうした試みは確実にGDPを下げる。しかし人間の幸福を測る指標はGDPだけではない、というよりGDPは経済のごく一面をあらわしているに過ぎないということを、国民が理解することから始める必要がありそうだ。

  •  読んで良かった。いま、私は、著者の主張を受け入れることは、ちょっと難しい
     企業に勤めている。ICT なので。一応、グリーン系の部署もあるのだけど。
     そのことを踏まえちゃうと、著者の主張に、表情は歪む。ふむむむ。いろいろな
     非電化製品があることを知れたのは良かった。電力を如何に確保するかは、
     みんなで解決したい。という所感。

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著者プロフィール

1944年生まれ。工学博士。日本大学工学部教授。非電化工房、発明工房、発明起業塾などを主宰。科学技術庁長官賞、発明功労賞などを受賞。電化製品の非効率性を説き、電力を使用しない家庭用機器を設計・製作する(代表例に冷蔵庫・除湿器・掃除機・髭剃など)。さらにそうした研究成果を、インフラ整備が行き届かないモンゴルやナイジェリアなどの地域に対して提供している。

「2020年 『新装版 月3万円ビジネス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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