若杉ばあちゃんのアトピー・アレルギーの話

著者 :
  • WAVE出版
4.13
  • (4)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 53
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872906998

作品紹介・あらすじ

免疫力を高めて「毒出し」。クスリに頼らず「自分で治す力」がつく!野菜・野草を使った手当て・レシピつき。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子どもが産まれてから汗腺機能の発達についてなど、最後に医師の考察があったのがよかった

  • おばあちゃんの語り口で書かれていていい。
    母親、現代の暮らしを否定するのではなく、その中でどういう生活、食事を心掛けたらいいか諭す内容。
    温かい言葉で語りかけてくれるため、アレルギーやアトピーの子で悩んでいる人には染みる本。
    ヨモギは万能なので、早速試したい。

  • 感じていたことと一致する部分が多かった。
    一汁一菜。

  • 食養関係はいろいろなターゲットを持つけど、若杉ばあちゃんは主に子供や小さい子を持つお母さんをターゲットにしているよう。

    今回はアトピーの話。

    ・アレルギーは治らない病気ではない。時間はかかるけど、一汁一菜のいい食事をしていると、子供自身の力が増して自然によくなるから、お母さんは気をしっかり持って気長に構えて取り組んでいこう。

    ・症状は子供のよって一人ひとり違うけど、元のもとをたどれば「このままの生活じゃいけないよ」と子供の体が警告している

    ・特に今の世の中、不自然な食品が多く、何も考えずに便利で簡単。手軽なものばかり食べていると、からだが悲鳴をあげるのは当たり前。

    ・とにかく賢いお母さんは判断力が早いから、不自然な食事から自然な食事に切り替え、実践と実行で親子とも強くたくましい生活をしている。

    ・「毒」とは、老廃物や体内で不要になったホルモン、体に入ってきた化学物質など。汚染された大気や土壌、農薬や除草剤まみれの野菜や果物、添加物にまみれた食品、合成されたシャンプーや洗剤・・・今の世の中は体に負担をかける不自然なものに囲まれすぎている。それが溜まると免疫力や抵抗力がなくなって処理ができなくなる。体は通常の排泄ルートで出せなくなった体内毒を必死に出そうとするのがアレルギー症状。

    ・注射や薬で躍起になって抑え込むよりも、自然界にあるもので痛みやかゆみを軽くするお手当をしながら、いい食事をし、いい空気を吸い、子供が本来もつ力を育てていく。

    ・自分で治る力、強い体を作って不要なものをどんどん外に出していくようにする。

    《食べ過ぎの兆候》
    ・頭:ふけ、かゆみ、頭痛、きれやすい
    ・目:白目が青い、目玉が大きいか小さすぎる、結膜炎、ものもらい、眩しがる、視力が弱い
    ・鼻:鼻血、鼻水、鼻炎、くしゃみ、花粉症
    ・頬:赤くなる、湿疹
    ・おなか:便秘、下痢、腹痛
    ・胸:気管支炎、喘息
    ・胴体:じんましん、あせも
    ・足:かかと荒れ、水虫、しもやけ、偏平足

    食べすぎはアトピーの温床。こんな兆候が出たら食べすぎの証拠。


    ・米アレルギーは完全に米を除去するのではなく、無農薬の自然栽培米にまずは変えてみろ。

    ・昔は日本でも大豆がとれたけど、今は輸入頼み。農薬や化学肥料まみれ、遺伝子組み換えのものもあって大豆アレルギーを起こしている。だから豆腐や豆乳、納豆は食べないほうがいい。

    ・子供時代は発育、発達に大事な時期なのに、内臓を疲れさせ、血を汚す高カロリー、高タンパク質、高脂肪のものを食べさせて、子供の体が悲鳴をあげている。

    ・戦後70年の間に食事や暮らし方が激変し、年々不自然になってしまっている。体が「食を見直して悔い改めなさい」と警鐘している

    ・地を汚す動物性食品、血を壊す砂糖や化学物質の入ったものは絶対控えて。

    ・どうしても肉が食べたいときは、消火剤となるにんにく、ねぎ、トマト、じゃがいも、しいたけ、玉ねぎ、クレソン、きゃべつ、りんごなどを5倍つけあわす。

    ・卵には、ニラ、ねぎ、わけぎ、玉ねぎを一緒につけあわすと消化酵素になる。

    ・魚を食べるときは、大根、ごぼう、みょうが、ふき、山椒、たで、みかんなどを付け合せて。

    ・砂糖は酸性に強い食品だから、体内のカルシウムを奪う。骨をもろくする。体を冷やしたり、胃腸の働きを止める糖反射反応も心配。依存性が強いので、偏食を作りやすい。

    ・砂糖は中性脂肪になって頭にいくから、首から上の病気をたくさん作り、視力を悪くしたり、偏頭痛を引き起こす。

    ・米の種類は、粘りの強いあきたこまちやコシヒカリより、低たんぱく質の朝日米。人工交配をしていない数少ない在来品種。

    ・アトピーやアレルギーのある子は油の使用を極力減らした方がいいので、蒸す、焼く、煮るで野菜を食べるといい。

    ・食事が満足すると子供は間食が少なくなる。味覚も育つから、加工品の味や砂糖の甘ったるさを受け付けなくなる。毎日の食事を一汁一菜にすると、無理をしなくても自然に強い身体になってくれる。

    ・アレルギー性発疹が出たからと言って皮膚を治せばいいというわけではない。体の部分ではなく、全体を強めていくことが大事。

    ・一番安い醤油は大豆油を搾り取ったカス(脱脂加工大豆)を使われている。このカスだけではうまみが出ないから、アミノ酸、グルタミン酸ナトリウムなど沢山の添加物で味付けしてある。醤油の顔をした化学調味料。

    ・「日本の野菜はどうしてみんな同じ形なの?」と海外から来た人は驚く。これは「F1種」でできているから。在来種の味を知ると、もうF1種の野菜はまずくて食べられない。

    【身近な野草】
    ・よもぎ、まこもだけ、つくし、あしたば、のかんぞう、おおばこ


    ・肉や卵、大きな赤身の魚は極陽、砂糖や化学物質の入ったものは極陰。陰陽は引き合う為、肉を食べた後にデザートに甘いものをと食べたくなってしまう。体がシーソーのように揺れを繰り返して疲れてしまう。


    【体内毒の見分け方】
    ・おでこ:植物油や甘いもの
    ・鼻:卵、バター、チーズ、コレステロールの多いもの
    ・頬:肉類など動物性の食べ物
    ・顎:魚類

    ・甘いものや果物をよく食べる人は、じゅくじゅく症状。陰性に傾いている。
    ・肉、卵、赤身の魚など動物性食品をよく食べる子は、かさかさ症状。陽性に傾いている。
    ・手に症状がでるのは、トマトや果物など。足は魚類、手足の関節には鶏肉の毒が溜まりやすい。

    ・動物性食品が溜まってる子は、体の右、後ろ、下半身に出やすい。(陽性)
    ・甘いものや果物が溜まってる子は、体の左、前、上半身に出やすい(陰性)


    ・塩気は基礎体温を作り、体を温める作用があるが、直接なめると、にがりで腎臓を悪くさせる。

    ・肉食をしていると、汗にねばりや匂いがついてくる。

    ・卵アレルギーの子には、ニラが効く。手でもんで汁が出る状態になったら、患部に湿布。
    ・よもぎ風呂はアトピーのじゅくじゅくした肌に気持ちいい。かゆみが止まる。フケもとまる。咳が出るときは、よもぎの葉をフライパンで炒って、湯気を吸いこむといい。
    ・子供によって、効果は違うが、自然の手当ては副作用がないので、家にあるものでいろいろ試してみるといい。

    ・人間は動物なのだから、生きているものを食べないとダメ。そして、サル科なので、棲める範囲のものだけを食べる。


全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

若杉 友子(わかすぎ ともこ)
1937年大分県生まれ。結婚後静岡市で暮らしていたときに、川の水の汚れを減らす石けん運動などのさまざまなボランティア活動を行なう。そのなかで、自然の野草のチカラに着目。食養を世に広めた桜沢如一の教えを学び、1989年、静岡市内に「命と暮らしを考える店・若杉」をオープン。そこで開いた料理教室は、またたく間に大人気となった。1995年、自給自足の生活を実践すべく、京都府綾部市の上林地区に移住。19年の天産自給生活を経て、現在は生まれ故郷の大分へ。全国を駆けめぐり、陰陽の考えにもとづいた野草料理と、日本の気候風土に根ざした知恵を伝え続けている。

「2018年 『野草の力をいただいて 若杉ばあちゃん食養のおしえ 改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

若杉友子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×