寄り添い支える―公立志津川病院若き内科医の3・11 (河北選書)

著者 :
  • 河北新報社
4.50
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873412672

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  異動が決まり、送別会を行うことになっていたその日に、震災にあった南三陸町公立志津川病院の内科医菅野武医師。津波を想定し、病院スタッフと患者たちはこぞって最上階を目指すが、まもなく病院に迫ってきた波によってみるみる飲み込まれていく。
     病院で被災するも、病院スタッフとともに患者を励まし、救助を待った菅野医師の手記。

     命を救うことを使命のように思われている医者だからこそ、目の前でたくさんの方々が亡くなっていくのを見ることは、どんな思いだったろう。それでも患者を勇気づけるために、強くあらねばならない。医師とは、なんと過酷で、尊い職業であることか。
     「時に癒し、しばしば支え、常に慰む」
     震災のみならず、菅野さんが医者を目指した理由、地域医療への思いなども書かれていて、医者を目指す子どもたちにも、ぜひ読んでもらいたいと思いました。

  • 強い人だった。自分がもし、と考えたらこんな風に行動はできないだろうなと思った。

菅野武の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×