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- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873412672
感想・レビュー・書評
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異動が決まり、送別会を行うことになっていたその日に、震災にあった南三陸町公立志津川病院の内科医菅野武医師。津波を想定し、病院スタッフと患者たちはこぞって最上階を目指すが、まもなく病院に迫ってきた波によってみるみる飲み込まれていく。
病院で被災するも、病院スタッフとともに患者を励まし、救助を待った菅野医師の手記。
命を救うことを使命のように思われている医者だからこそ、目の前でたくさんの方々が亡くなっていくのを見ることは、どんな思いだったろう。それでも患者を勇気づけるために、強くあらねばならない。医師とは、なんと過酷で、尊い職業であることか。
「時に癒し、しばしば支え、常に慰む」
震災のみならず、菅野さんが医者を目指した理由、地域医療への思いなども書かれていて、医者を目指す子どもたちにも、ぜひ読んでもらいたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
強い人だった。自分がもし、と考えたらこんな風に行動はできないだろうなと思った。