私も「移動する子ども」だった

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著者 : 川上郁雄
  • くろしお出版 (2010年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874244746

私も「移動する子ども」だったの感想・レビュー・書評

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  • 「移動する子ども」とは、親や子ども自身が国境を越えて「移動」している、二つ以上の言語の間を「移動」しながら成長している、その結果外国語教育や母語教育などの間を「移動」しているという特徴がある。(本文より抜粋)
    日本で活躍する10名の“移動する子どもだった”著名人へのインタビューによって見えてくる彼らのアイデンティティと言語能力を早稲田大学大学院教授日本語教育研究科の川上郁雄教授が分析。わたしたちが移動する子どもたちとどう向き合っていけばよいのかを考えさせられる一冊。ICBAとしては、“みどりの森文庫”(アイルランド)の稲垣みどりさんが川上教授のもとで研究されているというご縁があります。(運営 海保由子)
    NL71号2012年4月号

  • 日本に基盤を置く、著名な「移動する子どもたち」のインタビューをまとめた本。合間合間に分かりやすく解説がなされており、授業で使っても面白そう。

  • 20130804読了
    インタビューの逐語録。副題は「異なる言語の間で育った子どもたちのライフヒストリー」。●ハーフ=二か国語を自在に操るというわけではない。複数言語の中で育つことによる混乱、2つの祖国への思い、アイデンティティの迷い等々、率直に語られている。●第一部は幼少期に日本国外で暮らし、その後日本へというパターンの人。セイン・カミュ、一青妙、華恵、白倉キッサダー、響彬斗・響一真。第二部は幼少期から日本で暮らし、複数言語の中で成長したパターン。コウケンテツ、フィフィ、長谷川アーリア ジャスール、NAM。

  • 「多言語環境に育つ子供」だったおとな(若者)たちへのインタビュー集。ありがちな英語偏重がなく、対象者たちの立ち位置もハーフ・在日外国人・在外日系人と多岐に渡っており、貴重な資料となっている。
    興味深かったのは、インタビュー対象者が異口同音に「自分の言語能力は中途半端だ」と述べていることだ。それも、物理的に複数の国を「移動」して育った子供のみならず、ルーツこそ外国だが生まれてこのかた日本育ちで教育もすべて日本、両親の母語は第二言語として勉強させられたが続かず挫折…というような人でさえ、己の言語能力を、日本語も含めて「中途半端だ」と言うのである。
    この理想の高さは、母国・母語・アイデンティティが当たり前にひとつところに収束する人間と、そうでない人間との意識の差なのかもしれない。しかし、そのあたりは本書がテーマを「言語」に絞っており、対象者の詳しいおいたちやアイデンティティにまで踏み込むものではないため、いまいち判然としない。これは私が著者の意図からはズレたところに興味を抱いたためではあるが、読後感はやや漠然としたものになった。
    そうは言っても、さらっと読むだけでも単純に興味深い内容になっている。一度めはふんふんと楽しんで読み、時間を置いて二度・三度と振り返り、かみしめながら読んでみたい。そんな気持ちにさせられる、示唆に富んだ本である。

    2012/11/30読了

  • 言語的観点から。異なる言語間で育った子供達のインタビュー集。参照した。

  • セイン・カミュさんやフィフィさんなど、
    日本で育った外国人や、両親が日本と別の国の国の方というハーフの体験記です。

    インタビューをテープ起こしした形式で、
    書き言葉になっていないので少し読みにくいですが…。

    どんな風に日本語を覚えたか、
    母語を話せなくなる不安など、様々なことが分かる一冊です。

  • 和図書 334.41/Ka94
    資料ID 2010105184

  • 日本語研究科の授業で使った。
    これからどんどん増えてくるんだろうなー。

  • TCKについて論文書くために読んだけど
    個人的にとても好きな書籍になった。
    ただの日本好きな外人さん(ちょっと語弊あるかもですが)
    と思っていたセインカミュらの思いもよらない
    バックグラウンドが知れて、世界が広がった気がした。

    国境や文化圏を越えて移動する子どもたちはすごく増えている。
    もうそんな特別な存在でもないのかも。
    なのにまわりは何も変わらないまま。
    どのように受け入れていくべきなのか、考えていくべき。

    学齢期の移動は、アイデンティティーの形成にも
    大きく影響を及ぼす。
    周りがどう支えていけるかが大事。
    家庭も教育の場でも地域でも社会でも。

    そして、私たちも移動する子どもたちから
    多様な視点など多くのことを教わることができると思う。

    そんな風になれたらいいと思う。

  • ハーフってだけでバイリンガルだと思うのはやめよう

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