- Amazon.co.jp ・本 (605ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875021339
作品紹介・あらすじ
本書はいたるところ驚異と洞察に満ちている。その仮説とは、私たちが台所で切りきざんでいるニンジンやタマネギのようなありふれた植物にすら「感情」や「知性」があり、さらにはまったく未知のコミュニケーション能力があるという。驚くべき仮説へと導いてくれる。そしてその能力を使って、植物どうしはもちろん、人間とも、そしてこの宇宙を支配する神秘的存在者ともコミュニケーションしているのだ!
感想・レビュー・書評
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喋るサボテン、ウソを見抜くドラセナ...etc. 植物には感情や知性があるばかりか、ほかの生物とコミュニケートする能力や、人間が考えていることを予知する能力、さらには、ある人に一度共感を感じると、その人がどこへ行こうとも、何千という人の中にまじっていても、植物はその人との絆を維持することができる能力がある...。ケルヴァンの生物学的元素転換から、シュタイナーのバイオダイナミック農法にいたるまで、さまざまな科学的研究から導かれる、目からウロコの植物の生態の数々が、非常に興味深い。
ちなみに、あるエコロジストが惑星「Planet(プラネット)」の語源は、「Plant net=植物のネットワーク」であると言っていたのを、本書を読んでふと思い出した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「福岡伸一先生の知恵の学校」第4回対談講義 特別講師:作家・玄侑宗久さんのお話の中で取り上げられた本。
植物の世界の進化期間を考えると面白く、すぐには解釈できないような秘密が隠されている。 -
いっぱいの神秘の世界が紹介されていた。
植物好きの私としては、それらを信じ、
さらに深い交流を植物達としていくぞ、
という決意を固めた。
〈本から〉
アプロディーテー〔ギリシャの愛・美・豊饒の女神〕を除けば、この惑星上で花よりものはなく、植物以上に必要ふかけつなものはない。母なる大地をおおっている緑の草地こそ、人間生命の真の母体なのである。緑の植物がなければ、人間は呼吸することも食べることもできぬであろう。
人間は、精神的に満足を与えてくれる植物の美的振動を本能的に感知しているから、植物と一緒に生活している時が一番幸福で心安らぐのである。
植物は身を守るためにトゲ・にがみ・粘液を発生させて、敵意ある昆虫を捕らえたり殺したりする。
植物は人間が知らない出来事や現象をー人間が知らないのは人間が人間中心的世界観の陥穽にはまり込んでいるからで、そこにおいては人間は人間の五感を通して人間に主観的に示されるに過ぎないーたえず観察し記録しているのである
あらゆる研究の目的は全体性における知に到達することであるのを、われわれは思い出さなくてはならないのである。
(ジャガディス・チャンドラ・)ボースが生涯強調し続けた思想は、自然の万物は生命で脈動しており、自然の王国で相互に関連しあっているどのような存在者も、人間がそれらと通じ合う方法を学びさえすれば、無限の秘密を明かしてくれるという考えなのである。
先入見というものはたいてい、全く根拠がなく、事実と正反対のものであることが後になって判明する
自然の秘宝は自然と共感しない者には発見されないということを、ゲーテは学んだ
「普遍的で永遠なる自然法則のどれを研究するにせよ、巨大な星あるひはもっと小さい植物の、生命、生長、構造、運動に関してであろうと、人間の脳の心理学的運動に関してであろうと、われわれが自然の解釈者の一人になったり、世の中のために価値ある仕事を創造する者の一人になることができるには、必要条件というものが幾つかあります。それは諸々の偏見、定説、それに一切の個人的な偏見と先入観を取り除いておかなくてはならなないということです。そして忍耐強く、静かに、敬虔に、自然が教えてくれるはずの授業に、一つ一つ耳を傾けて従っていくことです。そうすれば、自然は以前謎であったものに光を注いてくれますから、欲する者は誰でも見て知ることができるようになります。自然は受け身で受容力のある人に飲みその真理を伝授してくれます。これらの真理を、それがわれわれをどこへ導いて行こうと、示唆された通りに受け入れる時、われわれは全宇宙が強調してくれているのを経験するのです。ルーサー・バーバンク
「自然はもっとも偉大な教師であり、私はこの自然から学ぶが、他の人たちが眠っている時が一番よく学べる。日ので前のまだ暗い時間に、神は私が実現すべき計画のことを私に教えてくれる」
「秘密は植物のうちにあるのです。秘密を聞き出そうとするのなら、植物たちを十分に愛さなくてはダメです。」
「私がその花に触れる時、私は無限に触れているのです。その花は人間が地球上に現れるよりもずっと前から存在していたし、この先何百万年も存在し続けるでしょう。その花を通して私は無限なるものと話をするのでうs。夢幻者(神)は静かな力に他なりません。これは物質的・身体的接触ではないし、地震とか風とか火といったものの中にあるわけではありません。不可視的世界のうちにあるのです。それは妖精たちを呼び出すあの静かな声なのです」
ジョージ・ワシントン・カーヴァー
人間の思考、人間の情念、人間の怒り、人間の親切と愛情、そうしたものは全て植物の世界に遠くまで及ぶ影響を持つこと、植物は人間の想念や感情に極めて敏感で、想念や感情が植物のエネルギーに影響を与えるということが、彼女には明らかになってきた。 -
wired・科学・第7位
※図書館にない!
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【要約】
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【ノート】
感情を読んだり、音楽に反応したりする植物の不思議の科学的解明を試み、人間と植物のよりよき共存の方法を探る。S・ワンダーの名盤の元ネタにもなった名著。
◆ユーザーからのコメント
20世紀的には非科学的な本なのだが、21世紀末には科学の妙かも/20年ぶりに読み返す。当時は変人扱いされたが、気にかけることはない
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神秘生活というタイトルがついているだけに、不思議な感じの話が多い。ホント?
奴隷出身で植物学者になったジョージ・ワシントン・カーヴァーの話が心に残った。
英訳文らしい言い回しが多くて中々読み進まない。
結局拾い読みで図書館に返却してしまった。 -
1970年前後のニューエイジ時代に書かれたものらしい
あの当時はこれと同じように重たい本が多かった
一種のニューウエイブだったのだろう
40年をへた今に至るまでの人生に少なからず影響している
ということは青春から抜け切らずに尾を引いているのだろうか
今では自分がその古くて新しい続きをブログやメルマガにして
書き込んでいる状態だ
さてこの本は植物の持つ意識性に関わる研究と実験についての
多くの実例をまとめたものだといえるだろう
最後の報告にあるフィンデホーンには一週間のコースで
参加してもいるので裏も表もかなり知っているし
他の殆どの記事についても別の報告で読んだりしているけれど
それでも時間を経た今アラタメテこの本を通して見ると
又違った新たな捉え方もできて大いに愉しく読めた
付けたタグも30をくだらないと思う -
これを読んで、園芸を始めました。
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同著者に近代農業により崩壊した土壌に調和をもたらすべくオルタナティブ農法や生態学的研究に励む人々を訪ね歩いたドキュメンタリー『土壌の神秘』がある。