遺された家-家族の記憶

著者 :
  • 海風社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 7
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876160440

作品紹介・あらすじ

全国で増え続ける「空き家」
子どもが巣立ち、親が亡くなり、住む「あるじ」を失った「空き家」ばかりを撮った写真集。そこには家族との思い出の品々が数々遺されています。
家族が残した様々な痕跡が昭和の香りと共に遠い記憶を呼び覚ます廃墟でもなく、廃屋でもない、遺された家。
山口、奈良、和歌山、京都、広島、大阪、三重にて撮影した主に家の内部の139ショットは圧巻です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 廃墟好きなので、タイトルに惹かれ手に取りました。
    撮影対象は空き家と明記されており、昭和の良き時代のまま時が止まっていたような印象を受け、住んでいた方の家族や周りの方が手入れされていて、昨日まで誰かが住んでいたんじゃないかという気持ちになりました。

    そこに廃墟好きとしては少し物足りなさを感じましたが、残されたものの写真から伝わる生活感や住んでいた方はどんな人だったのだろう、住んでいた方からの”遺書”を自分なりに読み解きながらページをめくると、切なく寂しい気持ちを味わうことができました。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

太田 順一(おおた・じゅんいち)
写真家
1950年、奈良県生まれ 。
1971年、早稲田大学政治経済学部中退。1978年、大阪写真専門学校卒業。夕刊紙カメラマンをへて1982年よりフリー。
写真集に『女たちの猪飼野』(晶文社)『父の日記』(ブレーンセンター・伊奈信男賞受賞)『遺された家―家族の記憶』(海風社・写真の会賞受賞)『ひがた記』(海風社・さがみはら写真賞受賞)など。著書に『ぼくは写真家になる!』(岩波書店)『写真家 井上青龍の時代』(ブレーンセンター)。

「2022年 『こころの風景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

太田順一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×