カトリック教会のカテキズム

  • カトリック中央協議会
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  • Amazon.co.jp ・本 (872ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877501013

感想・レビュー・書評

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  •  オンデマンド版で死刑について正反対になったので巻末に追記されているように、あくまでも今の時点のカトリックのカテキズムだ。フランシスコ会訳の分冊では神の名前はヤーウェと表記されていたのに教皇庁聖書研究所の方針で合本では「主」に変わったように他の個所でも変わると見た方がいい。
     どちらにしても異端審問や魔女狩り、ユダヤ教徒などに対する迫害では偽善にも世俗の王侯などに死刑を執行させたカトリック教会の歴史は変わらないけれど。
     カトリックの出版物らしく人名表記がラテン語かイタリア語由来の独特な表記を使っているので誰の事なのかが分かりにくいところがある。内輪の出版物なので部外者が読む事は想定していないのかもしれないにしろ、新共同訳の刊行に合わせて従来の「イエズス」をプロテスタント式だが一般的な「イエス」に変更したように、一般の西洋史で使われている表記に換えた方がいいのではないか。

  • 家に一冊置いておきたい二千年の叡智の結晶

  • 全世界で12億人の信者をもつカトリック教会の教理(カテキズム)の解説書である。何しろ大部で800ページ超ある本を通読しようとするの難儀だが、その価値が本書にはあるものだと思う。まず、影響の大きさ、そしてことの善し悪しはあるだろうが、現代に至るまで「宗教」というもののスタンダードを形作ったキリスト教の教理がまとめられている、ということだろう。
    わたしたちは、宗教に頼って生活するということがどういうものか想像することは難しい。求道を志しても手探りの状態ではないだろうか。私なんかは信心や祈りを説かれても、眼前の生活との乖離に悩んでしまう。聖書とは異なる、説明調の文章で宗教と生活とのつながりが述べられる。例えば、「読んでいる内容に黙想して、これを自分自身に当てはめながら自分のものにしていきます。そのとき、もう一冊の書、生活の書が開かれます。すなわち、人は考えから現実へと進むのです。謙虚さと信仰とに応じて、そこで心を揺り動かすものを発見し、それらを識別できるのです。」(p786)と。
    しかし、個人の宗教的関心をよそにしても、12億人の宗教観、人生観を知ることは意味のないことではないだろう。それは、プロテスタントや他の宗教諸派とは異なる、カトリックのカテキズムの利点だ。

  • カトリックのことで分からないことがあったら、まずここで調べてみる――辞書的な存在。広辞苑のように、一家に一冊あると便利。

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