ボートを漕ぐもう一人の婦人の肖像

著者 :
  • 書肆山田
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879954640

感想・レビュー・書評

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  • 辻さんは詩人だが、私は詩が苦手なので辻さんの詩も読んだことがない。
    だから詩の辻さんのことは分からないが、小説の辻さんは良かった。好きになった。

    この本は詩集のように、天地に余白がたっぷりあり、文字も大きく、ひとつひとつが短い。
    絵本のようなおとぎばなしのような、ちょっと不思議な話たちが9篇収められている。

    私はその中でもめちゃくちゃ怖い『砂場』が好き(というかいちばん印象に残っている)。
    短いから怪談を聞いたような感じになった。
    怖いんだけど、なんかちょっと切なくて悲しくて不思議でいい。

    でもどれも良かった。
    詩人だからか、文章に空気がある。間や空間もある。ふんわりとした感じの柔らかさがある。そういうのがすごく良かった。

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著者プロフィール

1939~2000。詩人。


「2015年 『混声合唱とピアノのための 未確認飛行物体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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