4こうねんのぼく (そうえんしゃ・日本のえほん 3)

  • そうえん社
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882642329

感想・レビュー・書評

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  • 未読の方のためにあらかじめお話しておくが、父子家庭のお話である。
    知らずに読むと、中途から涙がこぼれてしまうので、ご注意を。
    いや、知ってから再読してもやはり涙が出る。
    お話はすべて小学生のお兄ちゃんの話し言葉で語られ、それも柔らかい関西弁(大阪弁)なのだ。
    お父さんとふたりの子の満面の笑顔だらけで、挿絵があまりにも明るいため何も気が付かずに読み出してしまった。
    何しろ表紙だけ見て、ウルトラマンの話かとワクワクしたくらい。
    絵本の世界では登場回数の少ない父親だが、この作品では父親とふたりの息子たちの関係がとても良く描かれている。
    残念なことに私の読みでは、大阪弁の独特の味わいが出ない。
    そちらの地域にお住まいの方にはぜひ。

    お話は、宿題が「星の観察」だったので、家族で星を見に行くところから始まる。
    そこで、星の光が届くまでには何年もの時間がかかることを知った男の子が、ある発想を抱く。
    その発想が、これがもう泣けるんである。
    読み手としては、ここではじめてお母さんが亡くなっている家庭だと知ることになる。
    でも、お話の登場人物たちは泣いていない。
    たぶん、涙なんてとっくに出尽くして、今は一生懸命前を向いて歩いているんだろう。
    そのけなげさで、また泣けてしまう。

    裏表紙には3人家族が乗っているロケットが出てくる。
    こんなロケットが出来るといいよね。頑張れ、と思わず応援してしまう、素敵なお話。
    約8分。高学年向けかな。

  • 絵はずっと元気いっぱいで明るい。少しづつ展開が変わってくるけど、小3兄も小1妹も気付かない。楽しかった!と。親の私だけ泣きそうでした。

  • この話は大阪弁で書かれてる。(大阪弁の勉強になる。)

  • 関西弁の会話から、父と子の仲の良さがうかがえる。将来の夢を語る“ぼく”が、今はいない母を慕っているのだとわかり、胸がキュンとなる。
    息子には、まずは1こうねんの説明が必要でした。
    (読んだ時期:6歳)

  • 数年前に母親を失くしたぼく。
    いつかロケットを作って母の生きていた姿を宇宙から見るんだと、明るく大きな夢を語ります。

  • 今日も読みながら泣いてしまった。

    明るい関西弁が、余計に胸に迫る。
    おかあちゃんが出てくるページ読むと・・・あかん。。。

    それにしても子どもたちがおとうちゃんソックリで 笑えてしまう。
    ええ子どもたちと、
    そして、
    ええおとうちゃんやなぁ。

  • 関西弁で綴られているので、読み聞かせに苦労しました〜(笑)とってもユニークで、宇宙への想像が広がるお話しでした。

著者プロフィール

ひぐちともこ(ひぐち・ともこ)
大阪府豊中市に生まれる。商社勤務を経て、現在イラストレーター。西宮市大谷美術館絵本原画コンクール入賞後、絵の仕事をするようになる。デザイン専門学校に勤めながら創作活動をする。絵本の仕事に『めめめんたま』(ひかりのくに)、『あの子』『とってもランチ』(解放出版社)、『4こうねんのぼく』(草炎社)などがある。

「2009年 『おこのみやき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ひぐちともこの作品

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