百光年ハネム-ン (ふしぎ文学館)

著者 :
  • 出版芸術社
3.41
  • (4)
  • (6)
  • (9)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 52
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882930983

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 船旅で自分のことを「夫だ」と声をかけてきた少女。仲良くなって一緒にエビフライを食べながら話してみると、これまでの何百代もの祖先の記憶を有しているのだという。名前は「とりあえず、エマノンで」。(おもいでエマノン)

    梶尾真治の初期のSF短編集。タイムトラベル物から宇宙旅行物など、バラエティに満ちている。時間物が多いけれども。

    本人があとがきで「初期作で恥ずかしい」と書いているが、見事に落ちるわけでもなく、ふわっと余韻を残して終わるものが多く、それはそれで梶尾真治らしいなと感じる。

    12作品が収録されており、どれも15分~1時間位のドラマやアニメになりそうな作品だ。どれが一番印象に残るか?と言われると甲乙つけがたい。ハートウォーミングな作品が多い中、ブラックな『箱宇宙』も良い。

    電子書籍で合間に少しずつ、と言っても意外に長いのだが、読んでいくのにちょうど良さそうなのだが、電子化はされていない模様。

  • 平成7年4月15日、初、並、帯付
    2015年2月16日白子BF

  • どの話もわりといい感じ。惜しいな、って話もいくつか。落としかたが少し好みと違ったり、文体がイマイチだったり。
    でも、全体的には○だと思う。

  • (収録作品)美亜へ贈る真珠/もう一人のチャーリイ・ゴードン/玲子の箱宇宙/ファース・オブ・フローズン・ピクルス/夢の閃光・刹那の夏/ムーンライト・ラブコール/トラルファマドールを遠く離れて/1967空間/梨湖という虚像/おもいでエマノン/ヴェールマンの末裔たち/百光年ハネムーン

  • リリカルな作品を集めたベスト短編集。今読むと、ちょっと古くさい部分もありますが「美亜に贈る真珠」「おもいでエマノン」「百光年ハネムーン」など、せつなくて美しい短編がまとめて読めるのは嬉しいです。唯一の不満は、「詩帆が去る夏」が入っていないこと。

  • 2005.3.6. せっかく書庫から出してもらったのに…集中力なくて、1週間もかけてダラダラ読んでしまった。カタカナに慣れられなくて、ちゃんと読めなかった。「玲子の箱宇宙」が印象的だった。エマノンは、なぜか懐かしい感じがしたし。少しずつ、SFを読んでいこう。

  • 短編12作品。
    SF感いっぱいでおもしろいといえばおもしろいのでしょうが、小難しい単語がちょっと読みにくかったです。
    好きだったのは「おもいでエマノン」。
    「ヴェールマンの末裔たち」の軽めでおもしろかった。

  • 短編集です。初期の作品も入っています。梶尾さんを知って頂くのにまず読んでみては…の一冊です。とても懐かしい様な気持ちになります。上質なSFは気持ちをタイムスリップさせてくれると思います。

  • 家に置いておいて、読み返したくなるようなどれをとってもステキなSF短編集です。作家でもあり社長もされているなんてカジシンすごすぎ!です。

  • 『黄泉がえり』がベストセラーになった、叙情SF短編の名手:梶尾真治の傑作集。「おもいでエマノン」の第一作も入ってお得です。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梶尾真治の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
宮部 みゆき
米澤 穂信
三浦 しをん
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×