- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784882930983
感想・レビュー・書評
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船旅で自分のことを「夫だ」と声をかけてきた少女。仲良くなって一緒にエビフライを食べながら話してみると、これまでの何百代もの祖先の記憶を有しているのだという。名前は「とりあえず、エマノンで」。(おもいでエマノン)
梶尾真治の初期のSF短編集。タイムトラベル物から宇宙旅行物など、バラエティに満ちている。時間物が多いけれども。
本人があとがきで「初期作で恥ずかしい」と書いているが、見事に落ちるわけでもなく、ふわっと余韻を残して終わるものが多く、それはそれで梶尾真治らしいなと感じる。
12作品が収録されており、どれも15分~1時間位のドラマやアニメになりそうな作品だ。どれが一番印象に残るか?と言われると甲乙つけがたい。ハートウォーミングな作品が多い中、ブラックな『箱宇宙』も良い。
電子書籍で合間に少しずつ、と言っても意外に長いのだが、読んでいくのにちょうど良さそうなのだが、電子化はされていない模様。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平成7年4月15日、初、並、帯付
2015年2月16日白子BF -
どの話もわりといい感じ。惜しいな、って話もいくつか。落としかたが少し好みと違ったり、文体がイマイチだったり。
でも、全体的には○だと思う。 -
(収録作品)美亜へ贈る真珠/もう一人のチャーリイ・ゴードン/玲子の箱宇宙/ファース・オブ・フローズン・ピクルス/夢の閃光・刹那の夏/ムーンライト・ラブコール/トラルファマドールを遠く離れて/1967空間/梨湖という虚像/おもいでエマノン/ヴェールマンの末裔たち/百光年ハネムーン
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リリカルな作品を集めたベスト短編集。今読むと、ちょっと古くさい部分もありますが「美亜に贈る真珠」「おもいでエマノン」「百光年ハネムーン」など、せつなくて美しい短編がまとめて読めるのは嬉しいです。唯一の不満は、「詩帆が去る夏」が入っていないこと。
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2005.3.6. せっかく書庫から出してもらったのに…集中力なくて、1週間もかけてダラダラ読んでしまった。カタカナに慣れられなくて、ちゃんと読めなかった。「玲子の箱宇宙」が印象的だった。エマノンは、なぜか懐かしい感じがしたし。少しずつ、SFを読んでいこう。
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短編12作品。
SF感いっぱいでおもしろいといえばおもしろいのでしょうが、小難しい単語がちょっと読みにくかったです。
好きだったのは「おもいでエマノン」。
「ヴェールマンの末裔たち」の軽めでおもしろかった。 -
短編集です。初期の作品も入っています。梶尾さんを知って頂くのにまず読んでみては…の一冊です。とても懐かしい様な気持ちになります。上質なSFは気持ちをタイムスリップさせてくれると思います。
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家に置いておいて、読み返したくなるようなどれをとってもステキなSF短編集です。作家でもあり社長もされているなんてカジシンすごすぎ!です。
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『黄泉がえり』がベストセラーになった、叙情SF短編の名手:梶尾真治の傑作集。「おもいでエマノン」の第一作も入ってお得です。