黄色い吸血鬼 (ふしぎ文学館)

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  • 出版芸術社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882931454

感想・レビュー・書評

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  • 幻想テイストの短編集。ミステリともホラーともいえるかな。どれも幻想的で淫靡で怪しげな雰囲気たっぷりです。
    お気に入りは「誘惑者」。これは思いのほか、ミステリでした。でもホラー要素もありあり。美しいながらも恐ろしい話。
    表題作も印象的です。どういう意味なんだろう、どういう設定の世界なんだろう、と不思議に思いながら読んでいましたが。まさかそういうことだとは~。

  • 短篇集。変態物。この人にしか書けない。「無駄を排した描写と、どっしりした文体」(小池真理子評)。
    時代が書かせたところもある。今、この手のものが通用するかどうか。

  • 堕胎・獣姦・近親相姦・・・

    描かれている世界があまりにエグくて・・・
    何度気持ち悪くなったことか。。。
    私、通勤電車で本を読むのですが最寄駅に着いて本を閉じても
    あまりに現実と折り合えず・・・
    挫折しそうになる事、多数。

    けど、
    慣れとは恐ろしいもので(笑)
    読みきってしまいました。
    さすがに後半は自宅で一気読みですが。

    表題作の『黄色い吸血鬼』はかのエラリー・クインも大絶賛した作品、
    との事ですが私は正直よく???
    多分、私のアタマではここで描かれている毒に気づけなかったのかと。

    あ〜しんどかった(笑)
    けど、ここまで世界を貫いていく筆致には敬服しました!

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著者プロフィール

1931年、東京市生まれ。伊藤忠商事で英文タイピストをする傍らシャンソン喫茶「銀巴里」に出演しシャンソン歌手となる。62年『大いなる幻影』で第8回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー、翌年には『猟人日記』が直木賞候補となる。以降、数多くの著作を発表するとともにタレントとしてテレビ出演をするなど多彩な活動を行う。2016年歿。

「2018年 『緋の堕胎 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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