逆境を「アイデア」に変える企画術 ~崖っぷちからV字回復するための40の公式~
- 宣伝会議 (2017年10月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883354030
感想・レビュー・書評
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著者が実際に再生を手がけた「ひらかたパーク」、森永製菓の「JACK」、「大阪経済大学」の3つの事例を紹介しながらアイデアを生み出す40の公式を学べます。広告関連の仕事だけでない汎用性がある公式だと思うのでビジネスに活かしたいです。
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これから仕事で企画に携わるので読んでみた。
・行く理由が2つあると人は動く
・一般常識と逆の情報に触れると人は確認行動をする
これは過去の自分の行動を振り返ってみると、まさにそうだなと感じた。
本書で説明された公式の中でも特に意識したいポイント。 -
ひらかたパークや大阪経済大学など数々の広告を手掛けてきたクリエイティブディレクターである著者が予算の制約などの様々な制約がある中でいかにアイデアを出すかという公式を自身の経験をもとにまとめた一冊。
ひらかたパークやJACKなど著者が手掛けてきた広告をもとに公式に当てはめて考えられていることを知るとともに本書を読んで新しい発見が多くありました。
行きたいように動機付けすることや2つの行く理由をつくることや考える際に壁を取り払うことや売り上げを増やすことを目的とした広告にすることや消費者の行動心理を読んで広告を作ることなど様々な公式を当てはめながら消費者の心に届く広告が作られていることも知りました。
生活者、商品情報初心者、セールスマンや行きたいフォルダなどの線引きやTV、新聞、Webそれぞれの特徴など参考にできる実践的な内容も勉強できました。
そんな本書の中で犬と猫の飼い主の捉え方の違いは著者の行ってきていることの中で印象に残りました。
本書を読んで、著者の経験から売り上げを上げるという結果を出すための広告の作り方においてアイデアを出すための公式を学ぶことができ、非常に有意義な一冊だと感じました。 -
広告を介して消費者行動を一変させる面白さを書いた本。
ハウツー本ほど粒度は細かくないが、大枠のアイデアをつかむのには良い本。
また読みたい。 -
①人は、心に3つのフォルダを持っている
行かない/買わない/利用しないフォルダ
②地元愛☓メジャーな存在で「応援行動」が生まれる
応援行動・応援したくなる心理が興味を持たなかった存在に目を向けさせる力になる
・クライアントの収益構造を考える
・従来とは異なる収入の柱を見つける
・その柱の新しいアイデアを見つける
⑥行く理由を2つつくると人は動く
人々を行動させる上で大切なのは、表現のアイデアより「どう行動させるかのアイデア」
⑧結果が読めない、筋書きのないドラマやストーリーを作ると、人々を巻き込める
cf. 過去10年間で2回しか達成していない
⑪一番大きな制約だけを課題に加えて発想してみる
⑮日本人には数字が効く
⑯広告をする最終目的である、「売上を増やすこと」から逆算すると、起死回生のアイデアが生まれる
⑳どの商品情報を知った時に、自分の意識が変わったか、を覚えておく
意識の変換チェックポイント法
㉑「買ってもいい/行ってもいいフォルダ」に入るような理想型を自由に考えてみる
㉒考えた理想型を分解し、買ってもらうためのポイントを抽出する
㉒人は、一般常識とは逆の情報に接すると、その理由を確認したくなる(確認行動が生まれる)
頑張る弱者を応援する行動 cf.森永ジャック
㉝良い感想を発生させ、見た人が購入して感想を書き込み、見た人がまた購入し、と口コミの正の循環を回す
㉞商品やサービスの実力を客観的に見極めて、事前期待値を実力より高めないようにする
㊴ビジネスサイクルの1〜2点に絞って改善すると、負の回転が止まり、やがて正の方向に回り出す