日本人が知らない恐るべき真実 〜マネーがわかれば世界がわかる〜(晋遊舎新書 001)
- 晋遊舎 (2008年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883808816
感想・レビュー・書評
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久々にブクログの更新。最近メッキリ面白い本に出会わない。面白くない本を紹介してみても意味がないことを痛感する。3.11以後、政局はてんでバラバラな動きをしているし、エコノミストが指摘している内容も支離滅裂だったりする。一体、今の日本経済をまともに認識しているジャーナリストがどれくらいいるのかさえ謎である。情報に過ぎないデータを、知識として昇華していて解決策までキッチリ指摘できている経済書はないか探していて、やっと本書にたどり着いた。内容はamazonレビューから抜粋すると…
・日本の財政は深刻な多重債務状態であり、このままでは2020年までに破産する。
・毎年国会で審議されている国家予算である80兆の「一般会計」は実は見せかけの予算であり、国会で審議不要の裏予算、300兆に上る「特別会計」が本丸である。
・税金の決算(使い道の申告)が4年も遅れたまま、翌年の予算審議が平然と行われている。
・それら一般人が知り得ない情報を、書籍に記し告発した元国会議員は刺殺されている。
・先進国が途上国を搾取し続けているのは、搾取をしないことには成立できない現在の貨幣システムに構造的な欠陥があるからである。
・金融の話になると必ず登場するユダヤ人。なぜ彼らが金融・経済において優位にたっていったのか、その歴史的背景。
・お金の歴史と新しいお金のあり方。
・本当に豊かで住みやすい社会を実現するための経済システムとはなにか。
…となる。その処方箋として、今や忘れられた経済学者シルビオ・ゼゲルの「持ち越し税」や「地域通貨」を飲用している点が秀逸。ここまで正確な事実認識と提言をまとめた良書は今のところ見当たらない。そもそも「的中率No.1エコノミスト」と謳っているヤツほど信用できない。本書の著者はエコノミストでも経済学者でもない。一市民に過ぎないというスタンスから、自説を展開している点も好感が持てる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても勉強になった。お金の仕組み、資本主義の仕組みなど。このままでは日本は破綻すると改めて思った。
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お金の流れについては、最近いろんな人がいっているが、なかなか一般の人には伝わらない。まして、一般のマスコミは伝えようともしない。マスコミは、情報を操作し、お金の流れをコントロールしている。
せめてインターネットの中でこのような情報が一般的になり、世の中の大きな流れになることを期待しています。
この本の内容と同じことを説明している、DVD スライブも見てほしいなと思います。 -
「金融のしくみは全部ロスチャイルドがつくった」に続く、安部氏の第二作。
よかったです。
読んだ後に、自分も何かやらねば・・・という気分に。
とりあえずレビュー。 -
政治・経済の難しい仕組みが分かりやすく書いてあります。
私たちは、このまま搾取され続けるのでしょうか?
おススメです^^)v -
今の資本主義市場経済にどういう問題があるのか、今の貨幣に内包される根本的な問題点とは何か、といったことについて詳細にわかりやすく説明してくれます。 その後、ではどういう代案が考えられるのか、どうすればこれらの問題を含まない新しい経済にたどり着けるのか、そのヒントについても書かれています。 この本は最後の20ページがものすごく参考になります。 東洋的な陰陽の考え方を用いて、現在の経済(陽経済)と今まで不足していた経済(陰経済)の双方をバランスさせる必要性が述べられており、非常に共感を覚えました。 この陰経済が、最近話題の連帯経済のことだと、私は思います。
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2009年一発目の読書は当たりだったように思う。
ブログを書籍化したもので、基本的な内容は金融の歴史、貨幣の歴史からお金にまつわる話をしている。
テーマとしては財政、地方分権、金融論、貨幣論が主。
特にロスチャイルド家を中心としてユダヤ人が成立させた現代の金融制度についてのくだりが後半は多い。
地域通貨の可能性、通貨の回転性改善による財政改革などの提案は麻生さんにぜひ読んでもらいたい。
エコノミストでもなく、金融屋でもなく、何かの権威でもないいちブロガー(本人によると。。。)がここまでの資料、データを揃え
ロジカルな分かり易い文章を書けるようになり、それを出版することが出来る時代になったと言うことがやはりwebがもたらした最大の変化だと思う。
非常におもしろかったです。ただユダヤ人(特にロスチャイルド系の)が作ったって言ってるが現代はどうなんだろう全てがそうなのかな
みたいな疑問は残りました。