へんな古代生物

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  • 彩図社
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883928835

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  • 読書録「変な古代生物」3

    著者 北園大園
    出版 彩図社

    p102より引用
    “ ところで、シネミス・ガメラというその
    名から、「ははーん。さては、このカメがガ
    メラのモデルなんだな」と思われた読者もい
    るのではないだろうか。
     しかしそれは違う。逆なのだ。
    「シネミス・ガメラ」という学名は、カナダ
    の古生物学者が、あの大怪獣ガメラから頂戴
    したものなのである。このカメの風貌は、学
    者にさえも「飛びそうだなあ」と思わせるに
    足るものだったのだろう。”

    目次より抜粋引用
    “古生代の生物
     中生代の生物
     新生代の生物
     生きた化石”

     兼業ライターである著者による、珍妙な形
    をした古代生物を紹介する一冊。同社刊行作、
    加筆修正再編集文庫版。
     化石でしか見ることのできないものから現
    在もその辺にあるものまで、お笑い満載の文
    章で解説されています。

     上記の引用は、翼が生えたような古代のカ
    メについて書かれた項での一節。
    発見されたのは比較的近年なのでしょうか、
    見た目の形から新しい方のガメラの気がしま
    す。昔のガメラって、くるくる回りながら飛
    んでましたよね?
     個性が爆発した形態の生物が次々紹介され
    ていて、所見だと思わず声を出して笑ってし
    まうかもしれませんので、人の多い場所では
    読まない方がいいかもしれません。

    ーーーーー

  • へんななどと大きなお世話だといわれそうだが、愛を持って読んでやりたくなる。
    この意味不明さに魅了されるのだ。
    わけのわかるものばかりじゃつまらないではないか。
    お顔が無垢に思われるのは妙に進化しなかったせいだろうか。
    ひねた進化をした人間とは大違い。

  • おちゃらけ下ネタ何でもありですね。爆笑しながら読みました。ハルキゲニアの「危ない人の作った精霊馬」やスーパサウルスの読みにくい文は腹を抱えて笑いました。面白い。ジワリティが1番高いのかアンスロポルニス・巨大ペンギンの頁。資料を持ったままノータイムで崩れ落ちたが最高でした

  • 「異形の者」好きの僕としては、古代生物は心踊らされる対象。期待に違わぬ「ヘンさ」で、楽しめた。
    必ずギャグを織り交ぜた生物の紹介は時折鼻につくが、まあ最近「ひどい自称ユーモアに富んだ文章」をいくつか読んできたので、それに比べればずいぶんとまし。

  • 現時点から見ると奇妙な姿に見えても
    何かそうなる理由(か目的?)があって
    そこに落ち着いたのかもしれないが、
    ではなぜ現在は、その奇妙さが残っていないのだろう。
    カンブリア紀の奇天烈さは、
    学問・科学的な研究を知らないものにとっては、
    (特定の宗教を信じていなくても)神様的な存在が
    試行錯誤して実験しているかのよう。

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著者プロフィール

1981年福岡県生まれ。
明治大学法学部法律学科卒業。ライター兼サラリーマン。
座右の銘「肝臓を大切に」

「2012年 『へんな古代生物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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