エネルギ-復興計画: 東北版グリ-ンニュ-ディ-ル政策 (エネルギーフォーラム新書 1)

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  • エネルギーフォーラム
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885553882

感想・レビュー・書評

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  •   タイトルで職場の本屋の平積みから購入。

     山家さんは日本政策投資銀行でエネルギー融資を担当していたそうで、そのためか、冷静でめくばりの聞いた分析が光る。

     いきなり、脱原発とか過激なことは言っていない。

     具体策として大事だと思った点。

    ①風力発電、太陽光発電と蓄電池をネットワークして、地域エネルギー会社ができる。(p205)

    ②コージェネの活用やごみ発電など等の未利用エネルギーを進めて、熱流通の効率化を電気と共に進める。(p177)

     地域冷暖房のシステムに熱だけでなく電気のやりとりもさせれば、地域での分散型の発電システムができるはず。

    ③資源別の方向性として、原子力↓、天然ガス↑、石炭、石油→、再生エネルギー↑↑、節電・需要シフト↑↑。(p164)

     その他、世界の太陽光発電がメガソーラーに向かっているのに、日本が住宅の屋根に特化していることに対して、太陽光発電メーカーがシャープ、三洋、京セラなど政治力があるからだといっている。(p74)

     本当は、太陽熱の方が効率がいいのに、中国メーカーしか作っていないので支援をしないといった、何か政治的な配慮が背景にあって、再生エネルギーの問題はわかりにくい。

著者プロフィール

1956年生まれ。京都大学大学院経済学研究科特任教授。エネルギー戦略研究所所長,東北公益文科大学特任教授,山形県総合エネルギーアドバイザー,豊田合成㈱取締役を務める。東京大学経済学部卒業。日本政策投資銀行エネルギー部次長,調査部審議役等を経て現職。第27回エネルギーフォーラム賞受賞。著書に『オバマのグリーンニューディール』(日経新聞出版社),『再生可能エネルギーの真実』(エネルギーフォーラム),『ドイツエネルギー変革の真実』(エネルギーフォーラム)等多数。

「2017年 『再生可能エネルギー政策の国際比較』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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