これはパイプではない

  • 哲学書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886790026

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  • フーコーによるマグリッドを主に扱う絵画論。他にクレー・カンディンスキーを取り上げる。表題にもなっている「これはパイプではない」が射程にする言葉と物の関係性のもつれについて触れ、続く章で15世紀以降の西欧絵画において”類似”と”相似”が絵画の成立原理だと主張する。マグリッドの絵画において、日常的な理解が言葉(や認識)の束縛から離れ、世界認識を変更する動作が実感されて良かった。

著者プロフィール

ミシェル・フーコー(Michel Foucault):1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

「2023年 『ミシェル・フーコー講義集成 2 刑罰の理論と制度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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