カーサ・バラガン

著者 :
  • TOTO出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887062115

感想・レビュー・書評

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  • ブーケンビリアのピンクがまぶしい.

    ずーっと眺めてたい.でも眺めれば眺めるほど圧倒されて動けなくなっちゃうのも事実.30〜50年前に建てられたとは思えないほど,ていねいにていねいに愛されて住まわれているんだなぁって伝わる.

    いつかメキシコに行きたいな.

  • メキシコの建築家ルイス・バラガンの代表作を映した写真集。

    ショッキングピンクの外壁。

    ぎりぎりまで無駄を省いた室内。

    孤独を是とする思想。

    ラディカルでありながら内省する暮らしに目を開かせてくれた本。

  • 行きたい!
    この本ほしい。

  • メキシコの偉大な建築家、ルイス・バラガンの遺した業績を、バラガン邸をはじめとするいくつかの建築物を紹介することによって取り上げている。
    バラガンの、「空間を閉じて・開く」家に対する考え方と手法や、独特の色彩感覚について説いてくれる文章はわかりやすく、建築の素人である自分にもすんなりと理解ができた。
    多くの頁を割いたグラビアはふんだんで贅沢という他なく、先の文章の理解にもつながる。
    後発の類字本(とんぼの本)をこの前手にしたばかりだが、完全に本作のトレースに近かったな、と思う。それだけこの本が完成されているんだろう。

  • 行きてぇ!見たい!メキシコ!
    今年この目で見に行くと決めた!

    緑と壁の色の相性日本では絶対にありえないんだろうなぁ

  • メキシコに行って直接見たい建築達。

    色と光が美しい。

    その中に入れば、世界が変わる気がする。

  • ○バラガン邸 Casa Barragan 1947-1948 Tacubaya,Mexico,D.F
    ○プリエト邸 Casa Prieto 1948-1950 El Pedregal de San Angel
    ○ガルベス邸 Casa Galvez 1954-1955 San Angel,Mexico,D.F
    ○サン・クリストバル San Cristobal 1966-1968 Los Clubes,Suburbs of Mexico,D.F
    ○ギラルディ邸 Casa Gilardi 1976-1978 Tacubaya,Mexico,D.F

    -----齋藤裕の文より
    「アシエンダ」=大農場、荘園がバラガンの原風景。
    スペインの地中海様式の住居と庭のありかたに興味を持ち、庭への関心を強める。「ルナ邸」1928

    自邸1947-48以後、外への境界を「閉じる」。独りで過ごせる静謐な空間を求める。バラガン邸の書斎の光は東向きの午前中の光。光の色変化が少なく、大きな白ガラスを通して「静」の白い光が入る。リビングは庭に向かう西向き。変化に富んだ「動」の光。ふたつの光は上部でひとつづきにつながる。

    「ペドレガルの庭」1945-50不気味な荒れ地を別天地へと変容させた。この中に「プリエト邸」1948-50を建てた。庭から出た溶岩で壁をつくった。
    チューチョ・レイエスは同郷の画家。バラガンの色彩への傾倒。バラガンの設計した住宅には彼の絵や彫刻がいつも飾られている。
    「ガルベス邸」1954-55蛍光色のピンクはメキシコのブーゲンビリアの色。花の咲く時期がとても長い。水のパティオ。音楽は水によって奏でられる。
    「サン・クリストバル」1968色と壁と水。バラガンは竣工後も壁の長さを調整している。最初に全てをみせず、だんだんとヴェールを剥いでいくように。
    「ギラルディ邸」1976-78キッチンからダイニングへは10Mの廊下。黄色いスリガラスによる黄色い空間。ダイニングの半分はプール。

    メキシコではその風土によりいつも緑がある。建築に緑は使わずに、緑の中で映える色を使った。ピンクはブーゲンビリアの色、赤錆色や黄土色はメキシコの大地の色、薄紫はジャカランダの花の色。

    ***********

    バラガンの住宅作品を齋藤裕の濃密な写真と文章で味わうことができる。見れば見るほどバラガンはすごい。写真を見て、図面を読んで、とやっているだけで完全に楽しい。どきどきする。

    齋藤裕の写真はとても奇麗で鋭い良い写真なんだと思うけれど、まだ実物を見たことがない私としては、キメ写真だけじゃなくもっといろいろ写真を載せてほしかった。平面図しか載っていないこともあり、立体的にどうなっているか解読できない部分が多々ある。

    この本は入門編として、次はもっと図面と写真がしつこく載っている本を読んでみたい。

  • ブーゲンビリアのピンクが、石畳の床に散っている。青い空、霜降りグレイの石畳に鮮烈にメキシカンピンクが映える。メキシコ大農場、アシエンダで生まれ育ったルイス・バラガンの建築たち。
    屋上テラスから降り注ぐ光を黄色のガラス窓が受けて、階下にその黄金の光を落とす。甘ったるい水色の、一面のプールの背には赤錆色とピンク色が重厚にそびえ立つ。青い青い空の中ですっくと屹立しながら。
    解説者の斎藤裕さんは、バラガンの建築にぬり分けられた雄大かつ繊細な鮮やかな色の響宴を、熱のこもった視線でひとつひとつ仔細に伝えてくれる。

  • 何度も何度も読み返した、
    メキシコの建築家ルイス・バラガンの作品集。
    衝撃的な美しさ。
    メキシカンピンク!
    ルイスバラガンの作品集は大版のものもあるが持ち運ぶなら断然こっち。
    自宅用と持出し用と使い分ければ尚楽しい。

  • 尊敬するアーティスト。建築家とは一言で呼べない感性。色と光と影や風を、または季節を、すべてを感じながら計算された世界。尊敬しています。

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著者プロフィール

1947年、福島県生まれ。金融・経済専門情報誌の編集長を経て、1999年に独立。現在、フリーランスで執筆・評論を行っている。銀行、証券、保険など金融機関を中心に30年以上にわたる豊富な取材活動を基に『中央公論』(中央公論新社)、『エコノミスト』(毎日新聞社)などで健筆をふるっている。
主な著書に『大合併時代の金融業界再編成』(東洋経済新報社)、『銀行が2分の1消える日』(中経出版)、『証券はどうなる』(ダイヤモンド社)、『投資銀行業界大研究』『産業と会社研究シリーズ 銀行』(共に産学社)などがある。

「2017年 『銀行(2018年度版 産業と会社研究シリーズ 3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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