アランの幸福論

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887596023

感想・レビュー・書評

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  • 『アランの幸福論』は、幸福についての哲学的な論考であり、幸福の真の意味を探求する内容となっています。著者のアランは、幸福は人間が自分自身を越え、他者との関係を築くことで得られるものだと考えます。また、幸福は個人的な快楽や物質的な豊かさとは異なるとし、精神的な豊かさや社会的な関係性が重要だと主張しています。私たちが幸福を感じるためには、自分自身と他者との関係を大切にし、自己実現や社会貢献などの目的を持って生きることが必要だと思います。本書は、人生の価値や目的について考えるきっかけを与えてくれる良書だと感じました。

    行動のない楽しみよりもいっそのこと行動のある困難を選ぶことについて考えてみた。

    行動のない楽しみというのは、例えばゲームやテレビを見ることなど、手軽に楽しめるものを指すかもしれません。しかし、それらは一時的な快楽に過ぎず、長期的な満足感は得られません。一方、行動のある困難を選ぶことで、自分自身を成長させることができ、達成感や充実感を得られます。また、困難を克服することで自信や自己肯定感が高まり、将来的な成功にもつながるかもしれません。ですから、時には自分が苦手とすることや不安を感じることにチャレンジすることが、自己成長のためには必要かもしれません。

    優柔不断はあらゆる不道徳のなかで最悪のものであるについて考えてみた。

    優柔不断とは、決断力が欠如し、物事を決められない状態を指します。これは、周りの人々や状況に影響されやすく、自分自身の判断力や自己決定力が低下していることを示します。優柔不断に陥ることで、大切な機会を逃したり、自分自身や周りの人々を不幸にしてしまうこともあります。また、優柔不断は、自分自身や周りの人々に対する責任を回避するために行われることもあり、道徳的にも問題があります。決断をしないことで、自分自身や周りの人々を危険にさらし、不利益を与えてしまうこともあるため、優柔不断はあらゆる不道徳の中でも最悪のものと言えるかもしれません。

    「自分自身の内面の変化を通じて、幸福を見つけ出すことができる」何事も考え方次第。

  • 200のアランの言葉の抜粋。「幸せ考え方次第」「上機嫌でいる事の大切さ」が心に残った。岩波の完全版も読んでみたくなった。

  • 多分読むタイミングによって感想が変わる一冊
    惹かれた言葉はなかったが言語化できない何かが得られた気がした

  • 「本当の原因がわからないかぎり、感情をコントロールすることはできない」というフレーズが印象深かった。(KindleUnlimitedで読了)

  • 後からじわじわ効いてくる

  • 1.不安と感情について(悲しまないで幸福を感じよう、考えないで身体動かせ)
    2.自分自身について(ストレスを求めよ)
    3.人生について(現在に価値がある)
    4.行動について(すべての行動は正しい、まず決断せよ)
    5.人との関わりについて(礼儀正しく)
    6.仕事について(楽しむ)
    7.幸せについて(幸せを望み、そのように振る舞う)

    「幸福であることは他人に対する義務である」
    「望んでいることはすべて、人を待っている山と同じ。
    自らよじ登っていかなければならないのだ」
    「運命は不変ではない。指をパチンと鳴らした瞬間にも、 新しい世界が生まれているのだ」
    「嘆きも悲しみも、鳥と同じ。ひょいと留まっては、飛びさっていく」
    「まず自分がほほえまなくて、誰がほほえむのか」etc…

    ・困難こそ喜びをもたらす
    ・仕事は、自分から進んで働くのであれば最高。
    逆に自主性がなければ最悪。
    ・駆け足でものごとを見ない
    ・悲観主義は感情からくるもの、楽観主義は意志からくるもの

    「幸福論」と名のつく本は、世の中に多く存在しています。なかでも世界中で翻訳され古典的に読み継がれているのが、ヒルティ、ラッセル、そしてアランによるもので、
    これらはよく、世界の三大幸福論と言われています。

    とりわけアランによる『幸福論』は、「哲学を文学に、文学を哲学に」変えようとする独特の文体によって日本でも昔からファンが多く、学生からビジネスマン、経営者まで幅広く親しまれてきました。

    本書は、93編のプロポからなる原典(英語版)から、とくに印象的で、わたしたちの心に響く200の名言を訳出し、
    「不安と感情について」「自分自身について」「人生について」「行動について」「人とのかかわりについて」「仕事について」「幸せについて」の7章に分けて再構成したものです。

  • 幸福とはなにかについてあくび・睡眠など様々な観点からのアランの感想が述べられている。学術書っていうよりか日記感覚で読めたな〜

  • 私自身を含めて、みな劣等感や、悲哀に近い、ぐるぐる迷妄に近き悩みを背負いすぎている。このアランの言葉は、そんな現代人にやさしく、だがぶっきらぼうに大事なことを語り掛ける。行動する前に恐れるな。自らを見つめすぎるな、感情の糸がほどけなくなるぞ。これらの言葉に包み込まれ、そうだな、と素直に感じた。自らの表層を、失敗を、見つめ過ぎてはならない。そんなことをしている前にやることが君にはあるだろう。こう言われた気がした。。

  • 幸福になるためにどう行動すればいいのかということがという内容が多めでした。
    内容自体は深いけど、言葉がシンプルで、読んでいてスッと入ってくる、手元に下日おいておきたいなと思った一冊。

  • 全部は読了してません。「楽読」カテゴリ。
    気の向くままに時々開いて行きます。

著者プロフィール

1868-1951。本名Emile Auguste Chartier。ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J・ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(佐貫健訳、みすず書房、1964)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫訳、1971)『プロポ』1・2(山崎庸一郎訳、2000、2003)『アラン 芸術について』(山崎庸一郎編訳、2004)『小さな哲学史』(橋本由美子訳、2008、いずれもみすず書房)などがある。

「2019年 『定義集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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