ビジネスマンのための「読書力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2008年9月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887596597
感想・レビュー・書評
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一言で読書といっても、様々な読書法がある。
1速読
2通読レベル1
3通読レベル2
4熟読
5重読
自分の目的と、読む本によってどの読み方を選択し使い分けることで最大の効果をあげることができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本を読むための本。速読だけではなく、通読、熟読、重読を目的によって使い分けることに関して書かれた1冊です。
量ではなく、質に重きを置いた内容で良書をどのように上手く噛み砕き、吸収していくかについて説明されています。
自分自身が量のほうに重きを置いているのでこの評価になりましたが、インプット方法については非常に参考になりました。
また経済、会計、投資などのジャンルごとにオススメの本を紹介しているので、良書の参考にもすることが出来ました。 -
読書術は「速さ」ではなく、「目的」で使い分ける。
読む前にビジネスや社会に対する自分なりの仮説、考え方を持って読む。
5つの読書法
・速読
速読では頭はよくならない。
速読とはあらかじめ自分が知りたいことが分かっている人が、それを手に入れるための手段。読むことではない。何のためにその情報が必要かの目的を決め、取りたい情報と捨てる情報を素早く判断する。そのためには、そのことに関して一定の知識ベースが必要。
速読は、単に同じ本を早く読む方法をいうスピードの問題ではありません。それは、ポイント、要点を素早く拾うための手段であり、読書法です。
通読や熟読で、頭を鍛え、論理的思考力を高めて、一定の知識ベースを得てからのほうが、本当の意味での速読を行えるのです。
通読は一般的な読み方、つまり、最初から最後まで読んでいく読書法です。
・通読レベル1
「通読レベル1」は、全体をざっと通しで読んでいって、そこから読書を楽しんだり、ある一定の知識を得るというのを目的とした読書です。
中身の重さ。中身のロジックの重さで、読み方を使い分ける。
読み始めて、これは深く読んだほうがいいぞと決めたら、通読レベル2に上げるといい。
・通読レベル2
「通読レベル2」は論理的思考力を高め、頭を良くする読書法。
「通読レベル2」は、論理的思考力を身につけ、自分の考えをより深めていくことを目的に、線を引いたり、メモをとったりしながら読んでいく読書法です。
「通読レベル2」で読むレベルの本をどのくらい読むかで、「通読レベル1」や「通読」で読む本から読みとるインプット量やそこから生まれるインスピレーション量も増えていきます。
・熟読
自分の専門分野や興味のある分野の本を全部読まなくてもいいから必要なところだけ、リファレンスを参照しながら読むのが、熟読です。
書いてあることに納得するということ、きっちり理解するということ。
書いてあることをほかのことと関連づけて考えることができるか?
論理を追ってきっちり読むこと。
熟読により、およそ三十時間で、ある分野のことがかなり理解できるようになる。
・重読
同じ本(人間として成長を促すいい本)を繰り返し読む読書法が重読です。
重読の目的は、自分の考え方を高めること。
すなわち重読とは、「意味」を得るだけの読書ではなく、「意識」を高めるための読書です。
頭の良さとは、計算力や暗記力が上がることだけではなくて、論理的思考力のレベルが上がること。 -
目的別の読書法が速読~熟読まで5段階記されている。頭(論理的思考力)を鍛えるには「通読レベル2」ないし「熟読」が有効。時間はかかるが、地頭が良くなることで結果的に読書効率が上がる。
この数カ月で100冊近い本を読んでおきながら、いまいち頭に入っていないとうすうす感じていたが、速読・通読レベル1でしか読んでいなかったからとわかり納得。まずは地頭を鍛えないとこの読み方では得られるものが少ない。
これを機に読書法の使い分けを意識しよう。あ~もっと早く読んでいればよかった。 -
著者の本の中では一番良かったかも。
参考書やメモしながら理解するために読む『熟読』
自分の哲学や生き方など、迷ったときに読むといい『重読』
読書力を磨けば頭はよくなる・・限られた時間の中で、本は頭をよくするために読むということに惹かれました。
巻末にあるオススメ文庫、読みたくなること間違いなしです!!
ぜひ 手にとってほしい本です。 -
☆☆$$なかなか参考になった。読書の位置づけ&目的を明確にし、$$流し読みor通読or精読に区分して読み分ける考え方は参考になる。$$ただし、大抵通読になるんだろうなあと思った。
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この本は読書の大切さを説いていますが、目的別に速度を調節することの大切さを述べています。読書には楽しむための読書が理想ではありますが、仕事のために避けることのできない読書もかなりあります。
小宮さんは、読書の目的別に5つの読書法(速読、通読レベル1、通読レベル2、熟読、重読)をこの本で紹介していますが、これらを自由に駆使して社会人生活に活用したいと思います。
この本では、必ずしも速読をすれば良いという考え方を否定しています、読書の目的は本から自分が必要とする知識を得るためのものが多いので、読書を最大限に活かすためにも、目的に応じた読書をする大切さに気づいたのはこの本を読んだ収穫でした。
以下はためになったポイントです。
・自分より論理レベルの高い人の本を、じっくり読んで「ロジックを理解」することが大切(p37)
・キーワードは、マーカーや三色ボールペンでアンダーラインをつけながら(ポストイットでも可)読む、後で的確かつ迅速に拾うことができる(p55)
・たくさんの知識や情報を速読で得たいのであれば、そ の分野の専門書を通読、あるいは熟読して、自分で解釈できるベースをしっかりつくることが大切(p68)
・速読で問われるのは、全体をいかに速く読むかではなくて、必要十分な情報をいかに速く手に入れることである(p70)
・通読レベル1は、全体をざっと読んで、そこから読書を楽しむ、ある一定の知識を得るというのが目的(p74)
・通読レベル2は、楽しむというよりも、勉強に重点を置いた読書である(p75)
・論理的思考が身に付けるためには、「仮説を持って読む」ことである(p76)
・絶対にノーと言わないサービスを展開しているのが、ノーズストロームである、それを紹介しているのが「ノーズストローム・ウェイ」という本である(p90)
・会計の基本として通読するには、「1秒で財務諸表を読む方法」がお薦め(p95)
・熟読とは、文章に出てくる「What」を読みながら、「why」が分かるようになるまで読み込み、それを「How」として自分のノウハウとし、ほかのことにも応用できるようにする(p161)
・本は何冊読んだかではなくて、そこから何をどれだけ学んだか、自分のものとなったかが重要、いい本を繰り返し読む(重読)べき(p190) -
読書は目的別につかいわける!
これがこの本の中で伝えたい一番大事なことです。
速読・通読・熟読・重読などいろいろな読み方を参考文献を挙げて提示なさってますが、結局自分の目的をはっきりとさせることが一番大事。
本は何冊読んだかではなく、そこからどれだけ学んだか?
娯楽としてではなく、勉強のための読書に必要な事を再確認できた。
ただ少し飛ばし読みしてしまったので、もう少し後にしっかりと読んでみる。 -
本をどう読むのかを書いた本。
この著者の本は読み切って終わりではなく、読んだあとにどのように知識を活用するのかを書いている事が多い。
しかし文章の3割程度がオススメ本の紹介に尽きていた事が残念。これならもっと紙面を圧縮できたのではと思ってしまう。