マンガで読む メンタルクリニック診察室 心の病の治し方

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  • ブックマン社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893088567

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  • 借りたもの。
    精神科・心療内科で行われている治療の流れを解説した漫画

    「メンタルクリニック」――精神科・心療内科とはいかなるものか、どの様な経緯を経て、何をもって「治療」とするのかを2つのケースを元に紹介する。

    挙げられている事例は主に「家族関係」に関わるものだった。
    母子関係、最近話題の毒親問題とか、通俗的な”男らしさ”の定義にがんじがらめになって、問題を抱え込んでしまう男性のケース。
    最近話題の“毒親”問題。
    原因は確かに親だが、それを親に責めても意味がなく、大切なのは、毒親に育てられた故に、束縛から逃れられない自身をどうするか、という問題解決であることを暗に仄めかしている。

    精神疾患やアルコールや薬物などの依存症、重度で日常生活に支障をきたしているケースではないところに、”それだけではないこと”敷居の高さ?や偏見(閉鎖病棟行きとか薬物依存的になってしまうとか)を払拭しようとする試みを感じる。

    物語の転機となる主人公の「ひらめき」が、夢診断(占い?)であることに、眉唾と強引さを感じてしまうのだが……
    (フロイトは心理学ではもはや古典文学では?でも面白い)
    コマ割りとページの都合上だろう……

著者プロフィール

岡田尊司(おかだ・たかし)
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。京都医療少年院勤務などを経て、2013年より岡田クリニック(大阪府枚方市)院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害、愛着障害を専門とし、治療とケアの最前線で現代人の心の問題に向き合う。著書『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『愛着障害』『愛着障害の克服』(いずれも光文社新書)、『愛着アプローチ』(角川選書)、『母という病』(ポプラ新書)、『母親を失うということ』(光文社)など多数。

「2022年 『病める母親とその子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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