「イヤな気持ち」を消す技術

著者 :
  • フォレスト出版
3.78
  • (41)
  • (65)
  • (51)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 708
感想 : 67
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894515369

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • チェック項目6箇所。あなたはこの本を読むことで、自分の記憶をコントロールするための脳の使い方を学ぶことができます、過去に起きた悲しい体験、辛い体験から自分を解放し、人生を健やかに前進させるために、私の方法があなたにおおいに役立つことを願ってやみません 。あなたの頭の中には、それが正しいことであり、そうあらねばならないという”信念”があるわけです、その信念を相手に否定されることによって、「決して許せない」という強い怒りの感情がわくわけです。本来、マイナスの出来事の記憶は、生きていくことに役立ちこそすれ、人間から生きる力を奪うものではありません、実際、私たちはイヤな記憶を持ちながらも、ふだんはそれをすっかり忘れ、元気に生きています。イヤな出来事、悲しい出来事、恐ろしい出来事の記憶を”忘れる”、あるいは「大変だったけど、いい体験をした」とプラスに評価できるようになれば、自我は大きく円満なものになり、それはあなたに前向きで囚われない思考をもたらしますs。そもそも人間は、イヤな出来事をよく記憶するようにつくられています、とくに強烈な怒りや悲しみなどの情動をともなう体験をした場合、人間の脳はことさら強くそれを記憶にとどめようとします、その理由は、次に同じようなことが起こりそうなときに、それを避けなければならないからです、なぜ避けなければいけないのか、そこに生命のリスクがあると感じるからです。海馬は失敗駆動型でゲートを開き、失敗の情報をせっせと側頭葉に投げ込んでいきます、それは、失敗の記憶を持つがゆえに人間は生命の危機を避けることができるからであり、海馬は長い間、種の保存に必要な仕事を忠実に実行してきたといえます。
    【NEXT READING】
    (「重要だ」という情報がイライラさせるとはどういう事?)……「重要ですよ」という刷り込みが何年、何十年も行なわれ続けると、それが人間の前頭前野のパターンをつくり出します、「マスコミが取り上げていることは重要度が高いことだ」というパターンがつくられると、他人の煩悩をどんどん受け入れられるようになっていきます、私たちの消費活動はそうやって生み出されます、タンスの肥やしのひとつひとつは、何か動機があって購入した物です、しかし、買って数日もたつとまったく関心がなくなり、ふと気づくとこうにゅうした 動機さえわからなくなっています。
    (情動を消し去る3つの方法とは?)……①高い抽象度で考える、②イヤな出来事の記憶に、「嬉しい、楽しい、気持ちいい、すがすがしい、誇らしい」という情動感覚を結びつける、③脳を自己発火させる。
    (抽象度を上げると?  その効果は?)……若い国会議員が不良青年だった自分を誇ったように、いま自分の中で動いているマイナスの情動が大きければ大きいほど、未来においては「それがいい影響を与えたのだ」というプラスの認識に変わっているわけです、「現状からだ」ということを、いまいいか悪いか決めることなどできないということです。

  • 12/5/191日で読んでしまった。

  • 仕事でイヤな気持ちを感じることは、多くの社会人が経験するはず。御多分に洩れず自分もそうであるからこそ本書を購入したわけだが……脳機能の面から解説された前半部は、理論として納得できた。後半の実践のための記述は具体化過ぎて、部分的に受け入れ難いところがあった。「主体的な人生の選択をくり返していけば、さらによりよいベストの未来がやってきて、時間とともに、現在になります。」

  • 苫米地本にハマって、2冊目。
    基本的には、こういう心理状態で(今回だったら「イヤな気持ちを消したい!」と剥き出しの状態)読まないようにしています。本の内容を丸暗記しちゃいそうなので、気を付けています。
    はー…とは言っても、苫米地さんの本の影響力はすごいですね。
    今回の収穫は、物理世界/仮想世界の認識のお話。そして、イライラする原因=重要度が多いというお話。“刷り込み”の影響の怖いところはそれが刷り込まれていると気付かずに、自分の中に組み込まれてしまっている所かな。
    そう自分で書いていて、「苫米地さんの考え方が若干刷り込まれているのでは?」という考えもありますが。そこは若干スコトーマ状態にして、自縛しないようにしてます。
    苫米地さんの本の怖いところは、「こうしなければいけない!」と思わせる、強い言葉で溢れているところ。苫米地メソッドを参考程度にするならよいのですが、それを完全に自らのブリーフシステムにしてしまうのは違うような気もします。
    でもねー、思考を刷り込まれるのって楽なんだよねー。手っ取り早くて、簡単に依存できるし甘えられるからね。

  • ・心を強くすることはできない。心は脳の情報処理のことだから

    ・失敗が次を作っていることを脳機能的に説明してる

    ・失敗した記憶が次に生かされてる

    脳の機能を、若干仏教チックに説明している本。個人的にはまとまっていて読みやすかった。

  • PDF
    心理学

  • トラウマにならないようにするには、ショックな事があったらすぐに対処する事が必要。トラウマになってしまったら、専門の医師に相談が必要。大昔からの死への恐怖体験から身を守る為に記憶は作られている。失敗を繰り返さない為にあったはずの記憶力がトラウマに繋がっている。現在では殺される迄にはならないし、自分だけに不幸が起こったわけではなく、確率の問題として受け入れる。自ら不幸を引き寄せるような癖を付けない事が大切。そうするためのテクニックが書かれている。

  • 読みやすく具体的な方法も書いており役に立った

  • メモ
    過去の記憶はすべて娯楽として味わう。
    過去の記憶を現在の自分と切り離す。
    あらかじめ娯楽だと分かっていると恐怖も楽しめる。
    人生のゴールを達成しようとする至福感に包まれて自然発火している人は、ゴール達成に必要なこと以外は意識に入らなくなる

  • 「イヤな気持ち」とは一体何なのか。
    そして、その対処法が科学的知見を元に解説されている。

    読めばネガティブな情動に囚われずに生きていくことが出来る様になる一冊。

全67件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

苫米地英人の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
苫米地 英人
ルー・タイス
トルステン・ハー...
佐々木 圭一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×