- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894764293
感想・レビュー・書評
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ことばの面白さ、ことばを研究することの魅力を4人の言語学者が語ったもの。言語学者と言ってもフィールドワーク的な社会言語学から、心理に関わる理論的な言語学、さらには脳を専門とする極めて理系的な言語学という、多様な分野にわたっている。成育歴、言語に興味を持ったきっかけ、研究者になるまでの経緯、今研究している興味深い内容をそれぞれ語っており、研究者になりたい中高生が読めばとても興味深い内容だと思う。
文法はただのリスト化された文の集合ではなく、創造的に新たな文を無限に生成していくものだという考え方があり、それを証明するにはどういう実験すればよいか、といった話は分かりやすい。さらに、そういうことを可能にする脳はどのような仕組みを持っているのか、といったことは、まさに言語学が文系も理系も分けられない領域にあり、「人文科学、社会科学、自然科学の三つの輪が交わるところに位置しているため、諸分野の特徴を併せ持っている。これが、この分野のおもしろいところです」(p.131)ということを示してくれる。
「十代はその人の将来を作る時間」(p.93)で、「自問自答して悩み続けた仮定が、おそらく将来をかなり左右する」(同)と述べられており、キャリアガイダンス的な本にもなっている。(17/11)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<閲覧スタッフより>
コトバを科学する。
私たちは日常会話の中で、どのような状況で言葉を用い、それがどういう意味を生み出すのか?というように、
言語を科学的に研究する学問を「言語学」と言います。
そんな「言語学」の基礎知識について学べる資料をご紹介します。
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所在記号:801||オユ||2
資料番号:10191531
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