- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784895881500
作品紹介・あらすじ
「毒もみをして魚をとってはなりません」というのが、この国の規則。規則は守るべきもので、それをやぶった者は逮捕される。犯人を見つけて逮捕するのは警察の役目と決まっている。
ところがその犯人が、なんと!
――善悪では割り切れない人間の本質にドキリとする。これは、だれの心の中にも潜んでいる「毒」なるものを、ユーモアにつつみこんで描き出した異色の傑作!
一筋縄ではいかない賢治童話の深淵が味わえる。
感想・レビュー・書評
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深いとても深い…
「悪いことはしてはダメ!ーーーのはずなのに、
犯人の最後のことばに、みんなびっくり!
善悪では割り切れない、人間の本質にドキリとする。
権威や役職に惑わされず、犯人を見破ったのは子どもたち。
『毒』なるものをユーモアにつつみこんで描き出した、賢治童話の深淵がかいま見える異色の傑作。」
だそうです。(表紙裏より)
これを読んで納得しました。 -
夏読75冊目。
この国では、毒もみをして魚を取ってはいけないという法律がある。
でも子どもたちは、とある人物が毒もみをしてるのではないかと疑い…?
最後は犯人がわかるけど、え!?という意外な理由。 -
「「毒もみをして魚をとってはなりません」というのが、この国の規則。規則は守るべきもので、それをやぶった者は逮捕される。犯人を見つけて逮捕するのは警察の役目と決まっている。
ところがその犯人が、なんと!
――善悪では割り切れない人間の本質にドキリとする。これは、だれの心の中にも潜んでいる「毒」なるものを、ユーモアにつつみこんで描き出した異色の傑作!
一筋縄ではいかない賢治童話の深淵が味わえる。」 -
毒もみって何よ、というとこからのスタート。最後の最後まで、なんなのこれは、というような話なんだけど。人のなかに含まれているようなものは、やっぱり「毒もみ」って言葉と同じように、分かりはしない、ぽかんとさせられるようなものなんだろうな。
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「毒もみをして魚をとってはいけない」その規則を破った犯人はなんと署長さん。ばれて白状する署長さんの楽しそうなこと。わかっているが毒もみが好きでたまらないらしい。そうか。だったらしょうがないかと思わず納得させられる。署長さんにとってみたらルールよりも名誉よりも仕事よりも大事なことだった。人間の本質か。